対話と人と読書

〈対話と人と読書〉主宰。大分市で哲学カフェを別府市で課題図書型の読書会を開催しています。BunDoku哲学カフェ/別府鉄輪朝読書ノ会/てつがくカフェ

【開催報告】第三十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

こんにちは。令和元年六月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

 

いつも作品に関連した軽食を考えてくださっていた田中さんが今回で最後の日でした。みなさんと今までの労をねぎらいました。ありがとうございました。

 

 

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田中さんはレシピを書かないというので、カード型のレシピをプレゼントしました。今度は鉄輪でピロシキのお店を出すそうです。たいへん楽しみです。

 

 

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今回とりあげた作品は『ソーネチカ』ウリツカヤ(新潮クレスト・ブックス)でした。不幸な出来事が起こっているのに、ソーネチカは静かにわきあがる幸福感を噛みしめる。外に起こる出来事と内面は必ずしもリンクしない。暴力のないやさしい世界が広がっていました。

 

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河野さんのドリンクは、「白」をイメージしたヨーグルトにマシュマロ、アイスクリーム。雪の白とお砂糖好きな登場人物を意識したそうです。

 

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田中さんラストの軽食はピロシキ!肉じゃがなどはいっていました。お腹いっぱいになりました。美味しかったです。

 

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体制は変わっても、その作品に関連したドリンクと軽食のついたこの唯一無二の読書会は続けて行きます。 今後ともよろしくお願いします。

 

次回は7.28(日)沖縄の過去と現在が交錯する傑作『水滴』目取真俊(文春文庫)を読んでいきます。

 





 

読むことで何かが始まる本。

 

 

  1. 本には、大きく二種類ある。読んだら終わりの本と、読む事で何かが始まる本だ。前者は、読み終えればもう不要だろう。だが後者は、一読しただけでは全く「読んだ」事にならない。むしろ、関係は長く、生涯を通じたものになる。人生の友を、すれ違うだけの相手のように扱うのは、実にもったいない。

 若松英輔 twitter

 

【開催報告】第57回 BunDoku哲学カフェ

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第57回目のBunDoku哲学カフェを開催いたしました。初参加者合わせて18名の方々にお集まりいただきました。ありがとうございました。

 

今回のテーマは某ユーチューバーさんの不登校をきっかけにした、「子供が学校に行きたくないなら、行かなくてもいい?」でした。

 

学校というものの機能として、「学力」をつけるための場所と「社会性」を身につけるための場所の二つが大きくあり、学力をつけることに関しては他でも代替可能だが、社会性を身につける場所としては現状学校がいちばん優れているのではという考えが多かったです。

 

そもそも社会性ってなんだという話にもなり、コミュニケーション能力ということがあげられました。そのコミュニケーション能力も世渡りのスキルから自分の本音を伝える力、恋愛関係におけるものまで、人が他者とともに生きるにあたってつきまとうすべてがあるようでした。

僕自身としては対話の前は、学校はそんなに無理して行かなくてもいいんじゃないのと考えていましたが、対話が終わってからは、学校は時代遅れのものになりつつあるシステムだが、まだまだ利用価値のあるコスパの良いものだというふうに考えるようになりました。 



ご参加されたみなさま、ありがとうございました。


次回は7月14日(土)。テーマは「お金の為に働く必要がなくなったら、あなたは何をしますか?」です。ご興味ありましたら、またご参加ください。


◆対話中に出てきたキーワード◆

 
「外集団同質性バイアス」…自分の所属する集団の多様性が他の集団よりも高いとみなすバイアスこと。

「中間共同体」…個人の生活領域と国家のような大きな公をつなぐ半ば公な共同体。

オルタナティブ」…代替となるもの。

「異質性への寛容が民主主義」…マハトマ・ガンジー曰はく「不寛容は、それ自体が暴力の一形態であり、真の民主主義精神の成長にとって障害となる。」

「無敵の人」…失うものが何もないので、一般人を巻き込んで犯罪を起こすことに躊躇のない人。

「積極的不登校」…学校のあり方や行くことに疑問を感じ、考えて行かないことを自ら選択すること。

 

それまでに存在しなかったコミュニケーションの回路を作ること。

  1.  

     

    ちなみに、ぼくの批評家の定義は、ざっくりいえば「本来存在しないはずのコミュニケーションの回路(誤配)を作るひと」のことです。ふつう批評という言葉で言われているよりも大きい定義で、きっとプロデューサーとか政治家とかアクティビスとかも入る。ぼくはそういうひとを育てたいのです。東浩紀 twitter

     

想像力を駆使して

 

 

そこに書いてあることを、ただ文字を追っていくだけで理解できる小説は息抜きにいいし、必要とも思うけれど、(花村萬月さんが連続ツイートなさってたように)行間を読まないと(つまり、自分の日本語力と想像力を駆使して小説世界に“参加”しないと)楽しめない小説が、わたしは好きだ。豊崎由美