「テーマについてみんなで考えていくこと自体ももちろん楽しかったのですが、答えのないこと・思考を深めたところで利益につながるか分からないようなことに誠実に向き合った先に何か得るものがあるんじゃないか・よりよく生きていけるんじゃないかと信じている人(と私は感じました)がこんなにいるんだなあという点でも希望を感じて、前向きになれた貴重な時間でした涙。次回も楽しみにしています!ありがとうございました〜(^_^)」
・精緻な「意識的方法論」に拠る研究は堂々たる正面玄関を持ちながら、その向う側が意外に貧しい場合も皆無ではない。・もっとも、そういう場は、短期的には誰しも通過するものであって、その時には単なる「自己コントロール」では足りない。おそらく、それを包むゆとり、情緒的なゆるめ感、そして自分は独りではないという感覚、近くは信頼できる友情、広くは価値的なもの、個を越えた良性の権威へのつながりの感覚が必要であろう。これを可能にするものを、私たちは文化と呼ぶのであるまいか。・翻訳が大きく無意識に根ざすものであることは私も詩翻訳体験にもとづいて何度か述べたことである。・世界は固定的な記号の集積ではなく、索引の余韻と兆候の余韻の明滅するところではないか
・言語は一般にイメージを悪夢化から救い、貧困化し。晴朗化する。夢が覚醒後にたどる変化を思い浮かべてみればよい。夢は言語化されると、単純化し、一般に圧力が減り、人に語れるものになる。いわば、通分される。中井久夫
総体にいくらかでも似たことばにとどかなくて,とどかないということばにもとどかないもどかしさをもかさねためながら,数万かい4つかどは通りかかられた.『累成体明寂』黒田夏子