大分・別府鉄輪朝読書ノ会

大分県別府市鉄輪にて毎月開催しています課題図書形式の読書会です。

無題

 

小説は論文じゃない。朝起きたり道を歩いたりすることをわざわざ書く。そのこと自体が何かでなければおかしい。 保坂和志 

 

無題

 

本は借りるのではなく買うべきというのは、生活の中でふとした時にタイトルや表紙が見えるだけで思考が起動するからであり、人間の思考のあり方はインターネットのように検索ワードを入れることで始まるのではなく、あなたの環境が発する刺激によって無意識が活性化することで始まるからである。

「上妻世海ツイッター」より

 

【開催案内】2月の別府鉄輪朝読書ノ会

 

f:id:kannawadokusho:20180128212137j:plain

こんにちは。鉄輪も昨日は大雪が降りました。ただ温泉があるおかげで、地面に積もってもすぐに溶けてしまいます。地面が凍るということはないのでしょう。家の水道管にながれる水もほのかにぬるい。地熱に温められていますね。冬はありがたいです。

 

さて2月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。こんな寒い時期に凍れる小説を読みたいと思います。アンナ・カヴァン1967年の作品『氷』(ちくま文庫)です。

 

 

内容紹介

氷が全世界を覆いつくそうとしていた。私は少女の行方を必死に探し求める。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで読者を魅了した伝説的名作。

内容(「BOOK」データベースより)

異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。やがて姿を消した少女を追って某国に潜入した私は、要塞のような“高い館”で絶対的な力を振るう長官と対峙するが…。迫り来る氷の壁、地上に蔓延する略奪と殺戮。恐ろしくも美しい終末のヴィジョンで、世界中に冷たい熱狂を引き起こした伝説的名作。

 

 

ご関心のある方は、ホームページよりお申込みください。

 

 

 

【開催報告】第二十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

今年最初の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。寒いなかでしたが、多くの方に参加していただきました。今日の課題図書はリクエストの多かった筒井康隆の『旅のラゴス』。旅の明確な目的がないところ、理性的なところ、あっさりしているところにこの小説の良さがあるとの指摘に納得しました。

 

f:id:kannawadokusho:20180128211033j:plain

f:id:kannawadokusho:20180128211137j:plain

f:id:kannawadokusho:20180128211242j:plain

f:id:kannawadokusho:20180128211834j:plain

むすびのさん提供のドリンクはモンゴルで飲まれているというスーテーツァイというお茶。牛乳と生クリームにバターの紅茶でありながら岩塩がきいていて甘くなく、遠い国からの味がしましたね。

f:id:kannawadokusho:20180128211856j:plain

軽食は厚切りベーコンとマッシュしたじゃがいものクロックムッシュ。あと昆布だしと大根のきいたトマト入りのスープでした。

f:id:kannawadokusho:20180128211923j:plain

f:id:kannawadokusho:20180128212014j:plain

寒すぎて温泉の蒸気口で蒸される鉄輪ネコさん。

 

寒い2月は凍れるアンナ・カヴァンの『氷』を読んでいきたいと思います。

 

おらおらでひとりいぐも

 

 

生きて死んで生きて死んで生きて死んで生きて死んで生きて死んで生きて 

『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子

 

【ご案内】1月の別府鉄輪朝読書ノ会

f:id:kannawadokusho:20171230152240j:plain

新年最初の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。1月は参加者からのリクエストの多かった筒井康隆『旅のラゴス』(新潮文庫)をとりあげたいと思います。ご興味ありましたらぜひご参加ください。

 

内容(「BOOK」データベースより)

北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か?異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。

 

参加のお申込み - 大分・別府鉄輪朝読書ノ会

 

 

今年もありがとうございました。

f:id:kannawadokusho:20171230152124j:plain

鉄輪温泉の年末は観光客の方が増えるものの、とても静かです。

f:id:kannawadokusho:20171230152155j:plain

ぼくはすじ湯温泉によく入ります。

f:id:kannawadokusho:20171230152153j:plain

シャンプー、石鹸は使えません。純粋に湯に浸かるだけの湯治スタイルです。湯の質は鉄輪のなかでも一番だと思います。

f:id:kannawadokusho:20171230152233j:plain

オカユさんと遊び、

f:id:kannawadokusho:20171230152236j:plain

読書に勤しみます。

 

年末年始は読書する時間がまとまってとれるので有り難いものです。今は、山本芳久著『トマス・アクィナス』を読んでいます。この本はトマス・アクィナスについて書かれたものでありながら、同時に書物とは何か、本を読むとは何かの問いにも端々で触れています。たとえばこんな一文。

 

偉大な思想家の思索の全貌を薄く広く要約的に紹介するだけの「入門書」は、結局、何に対しても読者を「入門」させてくれない。真の入門書は、読者を門のなかへと導き入れ、たとえ遅々とした歩みであったとしても、読者が自らの足で歩み始めることができるよう、促すものでなければいけない。

 

別府鉄輪朝読書ノ会もまた、遅々としたものであることを恐れず、じっくりと一つの作品に向き合っていきたいと思います。来年もまたみなさまのご参加をお待ちしております。よいお年をお迎え下さい。