こんにちは。主催者のシミズです。台風が接近するなかでしたが、無事読書会の方を開催いたしました。
今回はカミュの『異邦人』をみなさんと読んでいきました。久々に再読したという方が多く、読み直してみると意外に〈不条理〉じゃないし、ムルソーのキャラクターを理解できるという意見が多かったですね。
冒頭、母のことをママンと訳したのが素晴らしいという声も。ムルソーの矛盾のなさが却って怖い、ムルソーはなぜ何発も撃ったのか、ひかりとはなんなのか、誰にとっての異邦人なのか、という問いも。
むすびのさんから提供された軽食はフランスパンにシチュー、そして作品にも出てくるミルクコーヒーでした。美味しくいただきました、ありがとうございました。
有名な作品ほど意外にきちんと読まれていなくて、世間で流通しているイメージとは違った内容に驚くことがありますね。読んだつもりになっている作品と向き合うのも読書会の楽しみの一つだと思います。