対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第二十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

平成最後の夏、八月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回とりあげた作品は長崎在住の芥川賞作家、青来有一氏の『爆心』でした。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。知らなかった名作を知るきっかけになったという声が多くありました。

 

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ドリンクは作中にも出たキウイとボイセンベリーのソーダでした。爽やかな夏らしい味でした。

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そして料理の方は、玄米のおむずびに、海老、帆立、牛蒡、茄子、玉葱、パプリカを揚げた物に冷たい出し汁をかけて食べるものでした。たいへん美味しかったです。

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八月は毎年、文学作品を通して戦争について考える場にしたいと思っています。

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大活字本シリーズにもなっているようです。作品の印象さえ変わりますね。

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今日はニャンコものびる暑さでした。次回は9月30日、アントニオ・タブッキの『供述によるとペレイラは…』を読んでいきます。

 

 

活版印刷で名刺をつくる

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この読書会の会費から幾分かは経費としていただいている資金をこつこつ貯めて、3年目という節目もあり、活版印刷による名刺を制作しました。レイアウト・デザインは自分がして、データ入稿というかたちで依頼しました。

 

 

 

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活版のプレスによる凹凸がわかりますか?今回はミディアムの圧力で印字してもらいました。

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気に入っています。開催会場のここちカフェむすびのさんや坂本長平商店 長寿味噌さん、書肆ゲンシシャさんに置かせていただいています。よろしければ手に取ってください。

 

【ご案内】別府鉄輪朝読書ノ会

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八月の別府鉄輪朝読書ノ会は長崎在住の芥川賞作家。青来有一氏の『爆心』をみなさんと読んでいきたいと思います。八月は毎年戦争関連の小説を読んでいます。今回は長崎の原爆、それもポスト原爆小説と呼びうるような小説を選びました。

 

内容(「BOOK」データベースより)

殉教の火、原爆の火に焼かれながら、人はなぜ罪を犯し続けるのか?「聖水」で芥川賞を受賞した著者が、欲望と贖罪、死とエロスの二律背反の中で苦悩し歓喜する人々を描いた連作短編集。人間の内奥を圧倒的な物語性の中で展開し、谷崎潤一郎賞伊藤整文学賞の二つの文学賞を同時受賞した衝撃的作品。

 

ご興味のあるかたは、ホームページよりお申し込みください。

 

kannawanoasa.jimdo.com

【開催報告】第二十七回 別府鉄輪朝読書ノ会

七月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回の課題図書は泉鏡花の『高野聖』でした。

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その擬古文体からとっつきにくかった、難しかったとの感想がありつつも、違う世界を遊べた、独特な世界観を味わえた、文章を味わえた、これはSF小説、音読すると良いなどの意見も聞けました。

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今回のむすびのさん特製の軽食は、高野豆腐を揚げた玄米ご飯にドリンクは注釈にもあった単舎利別(白砂糖の水溶液)でした!美味しかったです。

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にゃんこもダレるほど外は蒸し暑かったですが、泉鏡花の心霊描写に少しでも冷えてくれたら幸いです。ご参加ありがとうございました。

次回8月は長崎在住の芥川賞作家、青来有一の『爆心』(文春文庫)を読んでいきたいと思います。

 

 

ゆふいん文学の森で

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ゆふいん文学の森にて、今年も太宰治の桜桃忌にちなみ、大分朝読書コミュニティBunDokuの読書会を開催しました。今回は代表作の『人間失格』をみなさんと読んでいきました。毎年女性参加者の多い回となるのが特徴です。

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この作品の主人公葉蔵に共感できる人とできない人、それが年齢によって揺れ動くこと、みなさんの読む人の変化とともに小説も変化する。同じ本を二度読むことはできないのかもしれません。ご参加ありがとうございました。

 

【ご案内】第二十七回 別府鉄輪朝読書ノ会

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こんにちは。主催者のシミズです。

別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。

七月は泉鏡花の『高野聖』(集英社文庫)を読んでいきます。

 

内容(「BOOK」データベースより)

飛騨から信濃へ、峠道をたどる旅の僧が、山中の一軒家で一夜の宿を乞う。その家には美しい女と、その亭主が住んでいた。近くの流れに案内された僧は、女に体を洗われ、花びらに包まれたような気分になる。その夜、僧のまわりを無数の獣の気配がとりかこむが…。表題作『高野聖』など妖しく美しい幻想の世界を描いた5篇を収録。

 

当日はその擬古文体と格闘しつつ、存分にその文章を味わっていきたいと思います。