大分・別府鉄輪朝読書ノ会

大分県別府市鉄輪にて毎月開催しています課題図書形式の読書会です。

もとの書物に全身ぶち当たってみること、

我々は、しばしば、本格的な書物を読むことを恐れ、わかりやすそうな入門書や解説を読み始め、こんなに噛み砕いた説明でもわからないのであればもとの書物はどれだけ難解なのだろうと思う。だが、もとの書物を読んでみると、中途半端に噛み砕かれた解説書よ…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 5.26

今日は暑いくらいでしたね。 日も長くなって、夜の19時過ぎにランニングを始めても、外はまだ明るく ライトは不要でした。 五月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 ハンセン病文学の代表作、 北條民雄『いのちの初夜』を百年文庫シリーズの「白」で読みたいと…

無題

この『死者の書』の叙述の仕方だけが、古代の魂の物語を知る唯一の縁(よすが)ではないかとおもえるほどなのだ。 松岡正剛 千夜千冊「死者の書」折口信夫

【開催報告】第三十六回 別府鉄輪朝読書ノ会

四月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回で三十六回目ということで、おかげさまで三周年を迎えることが出来ました。ありがとうございます。 今回は折口信夫『死者の書』をとりあげて、みなさんと読んでいきました。この読書会を始めたころから、いつか…

無題

「なぜ新しいタイプの革命が可能になりつつあることを思考しようとしないのか」 しかし、アートが批判の技術であり、かつ、「We」を構成する態度であるという組み合わせは、次のような含意を必然的に伴う。すなわち、アートをやるということは、自分たちがマ…

無題

幾分多かれ、また少なかれ、人間というものはだれしも人生の多様な真理を顕らかにしてくれる特定の物語、小説につながっているのだ。時として大いなるおののきの中に読まれる、これらの物語のみが人間をその運命との関連において位置づけるのだ。それゆえに…

人文学は一回性のための学

www.youtube.com 人文学は再現不可能性についての学。一回性 あずまん「反復可能な知と一回だけの知は違う。おおざっぱに言うと反復不可能な知が文系」

無題

何度も繰り返し言いますが、こんな文章読めるか!と思ったら、自分の読解力が足りないと思いなさい。いかなる文章でも解読できるようになるため、一生かけてあらゆることを勉強し続けるのが普遍的教養主義です。僕はそうやって努力している。それ以外にない…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会

新しい元号が発表されましたね。ニュー・クラシックのような趣で品があり音の響きもいいなと思いました。萬葉集からの典拠とのことですが、今月採りあげる折口信夫は萬葉集にも深く精通し、声としての音律による萬葉世界を再構築した「口訳万葉集」を発表し…

平成と令和をめぐって

大分で開催しているBunDoku哲学フェで平成について、次の令和について語り合った。私にとって平成は最後まで遠かったというか馴染めないものがあったのだが(疎外感があったのだと気づいた)、令和には親しみをはじめから覚え、その時代に参加したいというの…

【開催報告】第三十五回 別府鉄輪朝読書ノ会

三月の別府鉄輪朝読書ノ会の開催報告です。三月は震災をテーマとした作品をとりあげたく、いとうせいこう氏の『想像ラジオ』をみなさんと読んでいきました。ご参加ありがとうございました。 河野店長のドリンクは東北のずんだ(豆)をベースにしたアイスシェ…

無題

万葉の時代、和歌は亡き者たちに言葉を贈る「挽歌」から始まりました。今こそ私たちは、その言い伝えを蘇らせてもよいのではないでしょうか。亡き者たちに向って、真剣に言葉をつむいでみる。そのとき私たちは、世にあふれる「言葉」とはまったく異なる言語…

無題

まわりに坐ってじっとそれをのぞき込んでいる人びとがいて、初めて死が成熟するのではないか。死のときが成熟する。またその死の空間が「不在の場所」が活性化するのではないか。個体は死んでいますけれども、その人の親類縁者、家族、親しくしていた人たち…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会

三月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。三月は毎年震災関連の作品を扱うことにしています。今年はいとうせいこう氏の『想像ラジオ』(河出文庫)をみなさんと読んでいきたいと思います。 内容(「BOOK」データベースより) 深夜二時四十六分。海沿いの小さな…

【開催報告】第三十四回 別府鉄輪朝読書ノ会

こんにちは。別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回はこの時代の節目に平成元年に大ベストセラーとなった吉本ばななの『TUGUMI』をみなさんと読んで、この過ぎ去った三十年の時間に思いを馳せました。 むすびの店長さんからは、TUGUMI→クロウタドリ→BlackB…

無題

我々は、「理解」するから「感動」するのではなく、「感動」するからこそ真に「理解」することができる。これがトマス・アクィナスの「親和性による認識」だ。対象の魅力によって魂が深く揺り動かされることによって、はじめて、我々は物事を深く受け止め真…

大宰府、醍醐寺、珈琲蘭館

梅の香りというのを意識したことがなかったけど、冷たい空気のなか微かに香るものがあって、この静けさのようなものが梅のよさなんだとつくづく思った。 九州国立博物館で展示の京都醍醐寺の宝物には如意輪観音像のほかに空海や後醍醐天皇の真筆などもあり、…

【開催案内】二月の別府鉄輪朝読書ノ会

二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。もう平成という時代も残りわずかということで、平成元年に大ベストセラーとなった吉本ばなな『TUGUMI』(中公文庫)をとりあげて、この三十年間の時の流れを感じてみたいと思います。残席わずかですが、参加希望の方は…

沿道からの別大マラソン

別大マラソンを沿道から見た。 東京に暮らしていたころは、年1回のこの全国版のTV中継で、 大分、別府の町並みを懐かしく見ていた。 自分が走るようになったこともあって、ランナーにすっと感情移入できる。 走っている間は走っていることしかない。 孤独…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会

今年初めての別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。前日は雪が降って厳しい寒さとなりましたが、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。 今回とりあげた作品は鎌倉前期に編まれた「宇治拾遺物語」でした。いくつか出版されているのですが、…

無題

文学的想像力を伴わない保守が単なる排外主義に堕ちるしかないように、文学的想像力を伴わないリベラルは単なる反権力クレーマーに堕ちるしかない。結局、いま起きているのはそういうことだと思う。 いまの時代、想像力はもはやエンタメ(癒し)の道具として…

無題

書くことが自分の考えを書くことだと思っている人はそれは言葉を自分のものと思っている人で、それは既存の言葉を伝達のために利用しているだけで、言葉とは実はそういうものじゃない。僕が書くことを推奨しているのは心の声を書けと言っているのではなく、…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会※満員御礼

新年一発目はこれでいきます。今年は古典も読んでいきたいです。(既に満員御礼ですみません…) 内容(「BOOK」データベースより) 法師は平茸となって生まれ変わり、翁は鬼の前で踊りを踊ってこぶをとられ、神通力を持った犬が飼い主を救う…。日本、インド…

2019 謹賀新年

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。別府鉄輪では私はいつも火男火売(ほのおほのめ)神社に参拝します。杜が広がっていて鳥の啼き声が多く聞かれ、空気が清々しく大好きな神社です。ここの本殿に掲げられている扁額は二柱の神様…

鉄輪の大晦日

鉄輪はよく晴れていた。雲が蒸気に、蒸気が雲に。かつて自死した同級生の魂のいくえをつづった藤原新也の『鉄輪』を思い出した。 年末年始は県外ナンバーが多い。渋ノ湯は入れず、今日は熱の湯にした。横断道路の長い坂を走る、約6km。自分だけかと思いきや…

無題

世界は言語というシステムによって私の処理能力から逸脱したときだけ立ち上がる。それをもたらすものを「リアリティー」と呼ぶ。 保坂和志

【開催報告】第三十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

年内最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回は磯﨑憲一郎氏の『肝心の子供/眼と太陽』をみなさんと読んでいきました。普段みなさんが読まれている小説とは異質の文体や時間の流れ方に戸惑う方が多くいらっしゃいまして、こぼれる感想からは格闘の跡…

無題

風景を再現したいというのは、何か、願望とか欲望というよりも、「悲しみ」とかのような気がする。保坂和志

【ご案内】第三十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

年内最後の読書会は磯﨑憲一郎『肝心の子供/眼と太陽』(河出文庫)を読んでいきたいと思います。参加希望の方はホームページよりお申込みください。 内容紹介 人間ブッダから始まる三世代を描いた衝撃のデビュー作「肝心の子供」と、芥川賞候補作「眼と太…

SWEET REVENGE

明治35年、日露戦争前夜。旧日本陸軍の冬季訓練中に起きた近代登山史上最悪の遭難事故を新田次郎が小説化。気象学や山岳登山にも造詣が深かった著者の精緻すぎる筆致に圧倒されます。大寒波と猛吹雪で胸まで雪が浸かる中、第五聯隊210名全員が遭難。部隊名、…