大分・別府鉄輪朝読書ノ会

大分県別府市鉄輪にて毎月開催しています課題図書形式の読書会です。

書物は閉じぬ。

 

 

読書会でとりあげる本のなかには、いくつか数十年ぶりに再読するものがある。それこそ夏目漱石の『こころ』のように高校生の教科書で読んだとき以来のような作品。驚くのは、そのとき初めて読むかのような新鮮な衝撃が訪れることである。ストーリーラインを知っていても、数十年のときを経て、新たな作品の相貌が浮かび上がり、感動する。不断の開示としての書物。そのときの自分の身の丈でしか読めない(それは世界の経験も同じ)のが書物書物は読むたびに更新され、完了がないことを思い知らされる。読んだことのない書物を読むことも重要だし、昔読んだ方をもう一度読んでみることも同じように重要。そのあたりのバランスをうまく考えて課題本を選んでいきたいと思う。閉じているのは自分の心でないように。