対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第十八回 別府鉄輪朝読書ノ会

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九月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回の課題本は皆川博子さんの『少女外道』をとりあげました。

 

会のはじめにみなさんに自己紹介していただきつつ、この本の全体的な感想を聞いてみました。この会がなかったら一生読むことはなかった作品に出会えた、技法や仕掛けに驚かされた、少女と外道の組み合わせがすばらしい、標本箱や鞠、解剖道具、メンコなど物が輝いている、美しい日本で書かれているなど、それぞれの思いを語っていただきました。

 

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むすびのさんからの今日のドリンクは、日本薄荷のお茶でした。飲むと薄荷の清涼感が口全体に広がり美味しかったです。今の薄荷は海外のものがほとんどで、現在の北海道での日本薄荷は主流の道から外れてしまったというのが、チョイスの理由でした。

 

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軽食の方は、作品から立ち上がるイメージが赤だったということで、中身がトマトのさといもだけのグラタンでした。ホワイトソースは使っていないそうです。こちらもたいへん美味しくいただきました。

 

 

皆川博子の『少女外道』では、作品世界のおもしろさとともに、その日本語の美しさ、豊穣さに目を見開かれる方も多く、普段接している日本語がいかにすかすかで薄っぺらい物であるかを痛感したという声が多く聞かれましたね。

 

 

ご参加いただいたみなさまありがとうございました。次回はアルベール・カミュの『異邦人』を読んでいきたいと思います。

 

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今回の開催写真は坂本長平商店 長寿味噌の坂本さんに撮影していただきました。ありがとうございました。