対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】先生のためのてつがくカフェ 7.13

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「先生のためのてつがくカフェ」を初めて開催しました。10名ほどの教育関係者の方にお集まりいただきました。普段はファシリテーターとしてあまり緊張しないのですが、今回は少し緊張しました。

 

哲学カフェは、様々な属性にある方を集めて(あるいはその属性を明かさずに)そのなかで対話するというのが一般的なスタイルかと思いますが、今回は〈学校や塾の先生といった教える立場にある方、また先生を目指されている方〉といった属性を絞ったかたちで参加者を募りました。

 

哲学カフェには、もともと先生をされている方の参加者が多く、また学校や教育との親和性も高い。今回の会を共同で企画しました現役の先生のTさんは学校での「対話の不在」というものを一つの課題に挙げられていましたので、なんとか先生自身が哲学対話というものを体験されてみて、その面白さや重要性に気付く場になればいいなと考えました。

 

今回とりあげたテーマは企画者のTさんが考えられた、「私から〈先生〉という権威をとったら何が残りますか?」でした。

 

参加者の方には事前に、今回のテーマに対して考える事をメールで文章にして送ってもらい、それをベースにして対話に入っていきました。

 

権威というものがそもそもあるのかという問いや、権威もまた重要であるという見方、そして「人格」という言葉がたびたび出てきましたが、この「人格」というものをはたしてどのように醸成していくのか、先生だけに求められるものなのか、たくさんの問いが出てきました。

 

他に「幸福」「自己肯定感」「投資」「サービス」「教えたい人は先生に向かない?」「イエナ・プラン」「感謝」といった言葉が私の印象に残りました。

 

通常の哲学カフェは、会を開催するとそこで終わりですが、この会は対話の深掘りをしていくため、あと少し続きます。「書く」という要素を哲学カフェに取り入れたいと以前から思っていまして、以下の宿題をすることで〈みんなで考える/一人で考える〉を完遂したいと思っています。
 
以下宿題です。
 
 
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権威なき時代(と仮定します)の先生の在り方について、あなたにとってどういう先生が理想ですか?文章の長さは短くても長くても、詩のような形でも、箇条書きでも構いません。できるだけ自身の経験に即しながら書いていただけると嬉しいです。期限は来週の日曜日7/21の午前中までといたします。そして実名は伏せますので、それをみなさんとシェアして終わりとしたいと思います。(シェアが不可な方はお知らせ下さい)お忙しいことと思いますが、よろしくお願い致します。

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今後とも「先生のためのてつがくカフェ」は継続した会にしたいと思っています。ご参加されたみなさま、ありがとうございました。

 

 

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