2019-01-01から1年間の記事一覧
こんにちは。 新年明けて一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 一月は久々の海外文学『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(作品社)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 amazon内容紹介 これは…
今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと岸政彦さんの『図書室』同収録の『給水塔』を読んでいきました。 男性3名、女性5名の計8名の回となりました。ご参加ありがとうございました。 ふだんどれだけ荒んだ、腐った、暗い穴の底のよ…
哲学ツーリズム@釜ヶ崎をともに歩いた友人の写真が、 ホルトホール大分のエントランスにて展示されています。 釜ヶ崎三角公園でのワンショット。 釜ヶ崎にはモノクロームがよく似合う。 お近くの方はぜひご覧ください。12月21日まで。
12月は哲学カフェ大分をお休みしましたが、 新年あけて1月は「居場所ってなんだろう?」をテーマに みなさんと対話していきたいと思います。 先月開催しました「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」で各福祉施設を訪問した際に、 共通して聞かれた言葉は「居場所をつく…
年内最後、十二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十二月は大阪シリーズラストの岸政彦さんの『図書室』をみなさんと読んでいきます。同収録のエッセイ『給水塔』も読みます。 大阪出身のむすびの店長河野さんの特製メニューもお楽しみに! 内容紹介 …
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会は、谷崎潤一郎『春琴抄』を みなさんと読んでいきました。 今回は13名(女性9名、男性4名)の参加構成となりました。 究極の愛のかたちについて、また変態について、 朝から盛り上がりました。 SとMの支配と服従の関係は、見た通…
今回「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」の参加者のみなさんから 感想をいただきました。その一部をあげたいと思います。 Aさん ツーリズム 道中でもお話に出ましたが百聞は一見に如かずとは正にこのことかと思いました。 この有名な諺は百見は一考に如かず、百考は…
新企画の「それぞれのシネマ 11.30(映画で考える哲学カフェ)」の案内をします。 以前BunDokuの方でシネマカフェを開催していましたが、よりテーマ性の強い、 哲学カフェよりの〈映画で考える哲学カフェ〉を企画しました。 事前に1本の映画を見ていただき、…
旅の最後に万博公園に立ち寄り、太陽の塔を見た。 釜ヶ崎のおっちゃんたちも、この公園の建設に携わっている。 量感に圧倒された。 その顔は拒絶であり、憤怒であり、燃え立つ生命の爆発だった。 フェリーに乗ってかえった 帰る家があること きれいな朝だっ…
まちを出ること もしあなたが単なる旅行者として、 あるいは何かの研修やボランティアでやってきたのなら まちを出ることは簡単です。 近くの複数の最寄り駅があり、 高速バスや飛行機で遠方に帰るのも難しくありません。 でも、もしあなたがこのまちに流れ…
哲学ツーリズム終了後、 その日の夜はみんなで新世界に繰り出して、 食い倒れ飲み倒れ。 現実との整合性がうまくはかれず、 酒を飲みたかった。 ふだん外で飲むのがあまり好きではないのだが、 新世界で飲んだのは楽しかった。 ああ楽しいってこういうことな…
暗黙のルール 長らくこのまちではお互いのことをあまり 詮索しないという暗黙のルールがありました。 このまちで働くにはそれなりの理由のある人も多く、 一般社会から身を隠したい人も多かったのです。 これを「不関与規範」と呼ぶ研究者たちもいます。 コ…
すっぱだかのまち ぎょうさんのひとが わい わい むん む ん いいもって みちのはしっこから みち のはしっこまで こえだらけになってもうた ある みせやを はしのほうからじゅんばん に みていったら ひとふくろ 五〇えんに いれてうってる おかしやがあっ…
人間は人間が好きではない。人間は社会をつくりたくない。にもかかわらず人間は現実に社会をつくる。言い換えれば、公共性などだれももちたくないのだが、にもかかわらず公共性をもつ。ぼくには、この逆説は、すべての人文学の根底にあるべき、決定的に重要…
季節と時刻 このまちは、どの季節、どんな時刻に訪れるかで、見え方も感じ方も異なります。 8月中旬:盆休みで仕事がなく、 帰る場所のない人、 帰ることのできない人のために 盛大な夏祭りが行われます。 そこではこのまちで亡くなった人びとの慰霊祭も重要…
地名 この地図が表している地域には三つの名前がついています。 西成、あいりん、釜ヶ崎。 最初の「西成」は行政区の名前です。この名前が全国で一番よく知られています。 二つ目の「あいりん」はこの地域に対して使われる公的な名称です。 0.62平方キロメー…
まちをじぶんの足で歩く。 考えて、想像して、創造的に。 大阪西成区・通称釜ヶ崎。 関西に暮らす人は「釜ヶ崎には行かないように」ということばを 耳にしたことは一度や二度あるでしょう。 暴動や寄場のイメージが強くあるのでしょうか。 そんな情報とは裏…
今これを旅から帰って書いているのですが、 釜ヶ崎で得た体験と大分に戻った現実とのつながり、整合性がうまくつかめず、 でも安易に決着をつけてしまうのではなく、じっくり振り返り考えることで 矛盾を矛盾としたままとらえて、前に進みたいと思いました。…
「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」と称して有志を募り短い旅をしました。 大阪釜ヶ崎をめぐるなかでそれぞれ驚きや発見があり、 新しい世界観を獲得したり、新たな認識に到達できればと思いました。 大人の社会見学とも修学旅行とも言えます。 何回かに分けてレポ…
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 十一月は美しくそしてド変態の谷崎潤一郎『春琴抄』をみなさんと読んでいきます。むすびの店長河野さんの特製メニューもお楽しみに。 内容紹介 盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂…
11月の哲学カフェ大分は「写真が人にもたらすものとは?」をテーマに みなさんと対話していきたいと思います。 以下案内文です。 毎年年賀状に印刷される幸せそうな友人の家族写真が苦手だという人がいるという話を聞いたことがあります。デジタル技術の発達…
BunDoku(大分朝読書コミュニティ)からのれん分けをして最初の 哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「恋愛感情とはなにか?」をテーマにみなさんと対話しました。 なかなか年齢を経ると正面切って恋愛について話したり考えたりする 機会がないなあと思っ…
十月は村上春樹の『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を みなさんと読んでいきました。 アオ(ブルーハワイ)とシロ(バニラアイス)。 アカ(トマト、赤味噌、人参など)とクロ(里芋、黒酢、ブラックペッパーなど)、 (ブロッコリーの緑も) 作…
※この写真は認定NPO法人Homedoorさんを通して撮影者に購入額の一部が寄付される仕組みになっています。 www.homedoor.org いつからか、大阪の釜ヶ崎(西成)という土地に興味をもった。 こわい、きたない、近づいてはならない、そんなイメージであったが、 …
〈医療・看護・介護福祉関係の方の哲学カフェ10.5〉を開催しました。今回で2回目になります。前回は「看取り」について、今回は「人間にとっての病」について、みなさんと対話しました。 日本のテレビ番組の多くは健康や病気に関するもので溢れていますが、…
十月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 ◎10/20(日)午前10時00分~ 十月は村上春樹『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』(文春文庫)を読みます。 内容紹介(BOOKデータベースより)多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四…
九月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は西加奈子さんの『通天閣』(ちくま文庫)をみなさんと読んでいきました。 おかしいところ、悲しいところ、辛いところ、泣きもし、笑いもし、 みなさんの感情が激しく揺さぶられた作品のようで、 いつもは静…
先日ある方のツイッターで昔の辞書についての引用がありました。 昔の辞書には恋愛についてこのようなことが書かれています。 新明解国語辞典(第五版)「戀愛」 「特定の異性に特別の愛情をいだき、高揚した氣分で二人だけで一緒にいたい、精神的な一体感を…
第2回目の「先生のためのてつがくカフェ」を開催しました。 今回のテーマは「校則はなぜあるの?」。 〈校則〉という視点から学校や先生、学生、保護者、地域、日本の風土、国民性といった大きな広がりの中で考えることができました。 対話中に出てきました…
60回目のBunDoku哲学カフェを開催しました。 今回できりよくBunDoku哲学カフェは終了し、哲学カフェ大分に移行します。 いままで、ありがとうございました。 さて今回のテーマは「差別はなぜなくならないの?」でした。 人間としての生存本能としての差別、…