2020-01-01から1年間の記事一覧
君こそがマスターを持たない最初の人間になるかもしれない。 オンラインでシネマ哲学カフェを開催しました。 今回は「ザ・マスター」(2012年製作・監督ポール・トーマス・アンダーソン)を 題材とし、参加されたみなさんに事前に見ていただいて、感想を語り…
ほんとうに美しくて深いなにかのそばまで連れていってくれたけど、それが何なのかぼくにはわからないんです。『未成年』イアン・マキューアン 別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 連休最終日。ここ鉄輪は雨もなく、朝から涼しい風が吹いていました。 今回の…
人との距離感ってありますよね。近すぎることもあれば遠すぎることもあり、相手とその距離がうまく計れないこともあるでしょう。武道では「間合い」という言葉があったり、近づきすぎると不快に感じる「パーソナルスペース」「心理的縄張り」という言葉もあ…
ザ・マスター(米・2012年製作)監督:ポール・トーマス・アンダーソン 哲学カフェの番外編です。映画を素材としつつ哲学的な問いを深める試みをしたいと思います。オンラインによるシネマ哲学カフェです。 映画「ザ・マスター」 を事前に見ていただき、映画…
七月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内です。 イアン・マキューアン『未成年』(新潮クレスト・ブックス)を 読みたいと思います。リアルな対面式での読書会です。 別府の鉄輪温泉にあるここちカフェむすびのさんで毎月1回開催しています。 内容紹介 (「amazon」…
オン哲!6.20 zoom画面 オンラインでの哲学カフェを開催しました。 10名(女性3名男性7名)の方に集まっていただき、 テーマ「人はいつ健康なのか、人はいつ病気なのか」で対話をしました。 〈健康〉や〈健全〉といった言葉の意味が、 ときにネガティブに、…
第五十回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 昨晩は激しい雷雨でしたが、今朝になって晴れ渡る良い天気となりました。 今回の課題図書は大江健三郎二十三歳のときの作品 『芽むしり仔撃ち』をみなさんと読んでいきました。 初大江健三郎という方も多く…
私の老いた母は健康番組を見るのが趣味?なのですが、納豆が健康にいいと聞けば納豆を買い込み、サバ缶が健康にいいと聞けば…と際限のない〈健康〉という病に取り憑かれているようにも思えます。 また病といっても精神の病もあれば、恋の病、中二病と呼ばれ…
大江健三郎二十三歳(1958年)のときの作品 ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 6.28」 六月はコロナの閉塞状況の今こそ読みたい大江健三郎の代表作『芽むしり仔撃ち』(新潮文庫)をとりあげます。 内容紹介 (「MARC」データベースより)絶望的な"閉ざされた"状況にあ…
五月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 緊急事態宣言が解除された影響か参加者もすこし戻ってきました。 今回読んだのはベストセラーになったレティシア・コロンバニの『三つ編み』。 ベストセラーになっただけあって、とても読みやすい作品で(褒め言葉…
オンライン哲学カフェを開催しました。 オンラインでの対話も回を重ねるにつれ。Zoomの扱いなどには慣れるものの、 参加者との距離感や空気感の対面式との違いにまだ戸惑いはあります。 今回のテーマは「性について」。 女性5人男性5人の参加者で対話しまし…
GW中は、なかなか外に出られないこともあり、 いくつかのオンライン対話の企画を実施してみました。 5月2日は「悩める教師たちのオンライン読書会」と称して、 『学校は、何をするところか?』苫野一徳×菊池省三(中村堂) を事前に読んでいただき(読まなく…
だれもいない無人の読書会を夢想する。 今回は三密を避けるかたちで、三人でカミュの『ペスト』を読んだ。 本はどこにもいかない。読まれることを待っている。 むすびのさん提供の軽食は世界最小のパスタというクスクスでした。 ご参加ありがとうございまし…
テーマは「性」について、オンライン(Zoom)を使って、 哲学カフェを開催します。 〈テーマ〉 「性について」 性といっても広いので、みなさんの話したいトピックを持ち寄りたいと思います。そのなかで、いくつか選んで深堀りしたいと思います。例えば、、…
こんにちは。「対話と人と読書」を主催していますシミズです。 いかがお過ごしですか? さて定期的に集まって対話の場をつくっていた哲学カフェ大分ですが、コロナウィルスの影響で場所を借りるのも難しくなっています。ただ今は禍転じて…この状況を一つのチ…
オン哲!4.18(オンライン哲学カフェ)を初めて開催しました。 「コロナウィルスは世界をどう変えていく?」をテーマに みなさんと対話をしました。 当日のZoom画面より 20名を超える参加者のなかで、テーマが扱う範囲も広く、 タイムスケジュールの管理もう…
ZOOMによるオンライン哲学カフェを開催します こんにちは。「対話と人と読書」を主催していますシミズです。コロナウィルスの影響で大分でもイベントへの不参加要請や外出の自粛要請、マスク2枚など収束の気配もなく、春なのに気持ちがなかなか開放的になれ…
「こいつは長くは続かないだろう、あまりにもばかげたことだから。」 『ペスト』アルベール・カミュ 1947. 四月は『ペスト』を読んでいきたいと思います。 *イベント参加の自粛要請などがあった場合は、延期する可能性があります。 『ペスト』(1947年)A・…
日常生活のなかでこそ私は被災した。 『美しい顔』北条裕子 三月も終わり。 別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はみなさんと『美しい顔』北条裕子(講談社)を読んでいきました。 寒い日曜日でしたが、コロナ対策の為窓を全開にし換気をとりながらの …
水曜日のネコというクラフトビールが好きでよく飲んでいる。 製造元のヤッホーブルーイングというのがとてもイケていて、 このビールのコンセプトやネーミング、デザインなどどれも 希望のようなものを感じるのだった。みなさんは何に希望を 感じますか?ぼ…
ゆめ十夜の本格インドカレーは美味しい。 猪肉に鹿肉、研究されたスパイス。 自分もスパイスカレーを作りたくなった! 別府鉄輪朝読書ノ会のカードを置かしていただいた。 本好きのオーナーの方と少し話す。 夕方別府公園を走る。 走る場所は風景が大事。 一…
代休処理日の過ごし方。 今日はあまり本は読めなかったけど、 映画はシネマ5で2本見た。 1本目は人文学の書籍の装幀を多く手がける菊地信義氏のドキュメンタリー。 「つつんで、ひらいて」 装幀家とはまず読む人だ。 氏はその始まりにブランショとの機縁があ…
昨年の11月から仕事(建設業)が多忙を極め、 休みもなく深夜に帰って早朝に出るという日が続き、 担当の重圧もあり心身のバランスを大きく崩していた。 年度末の終わりに向け、すこしづつ落ち着きはじめて、 なんとか代休をとる。 しばらく休んでいないと、…
2月の哲学カフェ大分を開催しました。 女性5名男性7名の計12名での開催でした。 ご参加ありがとうございました。 今回は「反出生主義とは?子どもを生み出すことへのためらいとは?」 というテーマでみなさんと対話しました。 反出生主義という言葉自体聞き…
二月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回はなんと古典の「おくのほそ道」松尾芭蕉を みなさんと読んでいきました。 学生の教科書以来の再読という方がほとんどで、 芭蕉の印象が変わったという声が多く聞かれました。 没する5年前に書かれたこの紀行…
2月の哲学カフェ大分の案内です。 2月は「反出生主義」について考え対話したいと思います。 あまり聞きなれないかもしれませんが、 反出生主義とはニコニコ大百科によると 「生きることそのものが苦しみであるのでそもそも生まれてくるべきではない」、「…
こんにちは。 二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。 二月は古典『おくのほそ道』松尾芭蕉 ビギナーズ・クラシックス(角川ソフィア文庫)を みなさんと読んでいきたいと思います。 ここちカフェむすびのの特製メニューもお楽しみに。 内容(「BOOK」デ…
この突然の不確かさは、すべての男が味わうものなのだろうか。 『ストーナー』ジョン・ウィリアムズ(東江一紀訳) 一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今日は女性4名男性3名の参加者で、 ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(作品社)をみなさんと…
哲学カフェ大分を開催しました。 今回は女性6名男性7名の方に集まっていただき、 「居場所ってなんだろう?」をテーマにみなさんと対話しました。 正月早々でしたが、正月ぼけを吹き飛ばすかのごとく、 活発な意見が交わされました。 文脈や寛容、規範意識、…