対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

It must be heaven.

いま、また日本は滅びのプログラムの中に入っている。 どんな国家も、大帝国も、その繁栄は永劫不変ではないから、この日本の衰退と滅亡は驚くにはあたらない。私たちは、ただ今回の滅亡の際には、前回のように近隣諸国にあまり迷惑をかけることなく、静かに…

【開催報告】第七十七回 別府鉄輪朝読書ノ会

その夜のランニングは六月にはじめて、走ることを命じられた夜に似ていた。 『草の響き』佐藤泰志 こんにちは。 十月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回選んだ作品は佐藤泰志『きみの鳥はうたえる』『草の響き』でした。 80年代のまだ「余力」のあっ…

無音の知性

イルカの交信がかれらのなき声によってはなされないで、音と音のあいだにある無音の間の長さによってなされるという生物学者の発表は暗示的だ。 武満徹『音、沈黙と測りあえるほどに』 2022.10.17-23 月曜日 夜は冷たい風が吹いたが、 猫のオカユは温泉の蒸…

脱穀・藁こづみ体験

脱穀・ 大分の安心院という(あじむと読む)地域は別府の鉄輪から車で40分もかからない場所にあり国東とも宇佐とも違う内陸の谷あい山あいの地域だ。そこに佐田という地区があり、佐田京石と呼ばれるストーンサークルがある不思議なところだが、そこで合鴨農…

蹴火子

「多くの者が召されるが、選ばれる者は少ない」のではなく、「多くの者が召されて、しかも多くの者が選ばれる」ような、そうした空間ではなかったか。 『反写真論』倉石信乃 国東半島国見町 櫛来社蹴火子祭 2011.10.14 神にそぐう祭りは土日といった人間の都…

叔母Q

この巨大な褐色がかった青が、私の魂のなかに落ちてきて、そこで歌っていた。私はこの色に浸り切っていたのです。 セザンヌ 2022.10.3-9 月曜日 子どもが立派なオセロボードを持ってきたのでオセロをする。 オセロというのは手加減というのが難しいし、こう…

【開催案内】絵本 de 考えるカフェ 10.11

◆「絵本 de 考えるカフェ 10.11 」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?(内容紹…

世界を道徳的に感じとる

世界を道徳的に感じとるとは、どういうことなのでしょうか。たとえば、雲ひとつない澄み切った蒼穹へ眼を向け、私たちの上に広がるその青さを感じることなのです。 『天体と自然界の霊的本性たち』ルドルフ・シュタイナー 子供の世界に少しでも近づきたいと…