対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催案内】第八十六回 別府鉄輪朝読書ノ会 7.23

紙面の上で珍しい宝石のように輝いていた綿密な文字に気がつくと、きみは思わず手の動きを止めて目を凝らす。意味どころか、発音すら想像がつかない。じっと眺めて理解しようとするものの掴みどころはない。拒まれたというわけではなく、文字はただそこに立…

【開催報告】第八十五回 別府鉄輪朝読書ノ会 6.25

まどかは当事者性なんて一つも持っていなかった。 『N/A』年森瑛 六月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は参加者のみなさんと『N/A』年森瑛を読みました。 ・3回読んでも残るモヤモヤ ・面白かった、笑えた ・主人公のことだけがわからない ・「…

【開催報告】「東京ヒゴロ」人生×対話 6.24

自己は物語の形をして存在している。 『ナラティヴと共同性』野口裕二 うかりゆハウスのこの空間は,優しさがかさなっていて居心地がいいとの声をいただいた 松本大洋の最高傑作との声もある「東京ヒゴロ」を題材にした 松本大洋「東京ヒゴロ」を下敷きにしつ…

経過する

コンコードの町へと続く線路端の斜面に、朝、霜が溶け出して現れる葉のような模様を擬した形態であると想像することは不当なのだろうか?さらにいえば、荘厳な黄昏時に赤い空の縁を流れてゆく雲の変幻自在な姿を彼の「日記」の文字がそのままに移しているの…

大分シネマ5トークショー「ぼくたちの哲学教室」

大分シネマ5での映画「ぼくたちの哲学教室」の公開に合わせて、 館長の田井さんとトークショーをしました。 最近夜の部はめっきりお客さんが少なくなったらしく、10人は集まればいいかなと 田井さんとも話していたのですが、当日は50人以上集まってくれて、…

墓碑銘

わたしは混乱を墓碑銘とするだろう キング・クリムゾン 2023.6.10 ジュンク堂大分店が来月で閉店のニュースを合同新聞で知る。 以前のフォーラスから今の地に縮小移転して、なんとか踏ん張ってきたが、 限界が来たのかもしれない。 リアルがなくなるというこ…

【告知】大分シネマ5にてトークイベントのお知らせ

こんばんは、志水です。以前のメールでもお伝えしましたが、北アイルランドの分断の街ベルファストの学校で「こども哲学」を展開するケヴィン校長を追ったドキュメンタリー映画「ぼくたちの哲学教室」が大分シネマ5で6/17から上映されます。 https://youngpl…

【開催案内】別府鉄輪朝読書ノ会 6.25

かけがえのない他人、は、まどかにとって特別な意味を持つ言葉だ。 ホットケーキを食べたりおてがみを送ったりするような普遍的なことをしていても世界がきらめいて見えるような、他の人では代替不可能な関係のことを、かけがえのない他人同士と名付けていた…

【開催報告】哲学カフェ大分 6.3

6月の哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「推しとか推すって何だろう?」をテーマにみなさんと哲学対話していきました。 哲学対話の問う、考える、話す、聴くの要素の「問う」ことに力点を置いて、 今回の構成を考えました。 問いに始まり、問いに終わる…

ホワイトノイズ

復古を待望した一部の先覚者、先進的な地域を除き、号令と共に一斉に訪れるべき朝はいまだ来たらず、たとえば木曽路がそうであるように、草莽の夜はまだ続いていたということ、そしてこの時空の差異が物語るように、広く時代のもたらす一貫はあれ、維新の理…