対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2025-05-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催報告】UEMURA BREAD × 哲学対話 5.31

今日は臼杵のUEMURA BREADさんでの哲学対話を開催しました。 テーマは「「政治に無関心でありつつ、より良い社会を構築することは可能か?」」について。単純に政治についてカジュアルに話せる場を持とうということで考えたテーマでした。 始まりにみなさん…

【開催報告】学習教室Spica✖️アートdeこども哲学

臼杵にある学習教室Spicaさんでアート作品を鑑賞しながらこども対話を開催しました。 みんなの意見が途切れず、ペースを抑えるのにファシリテーターとして必死でしたが写真を振り返ってみても、みんな楽しそうで、終わって「次いつ来るの?」の質問攻めでし…

【開催案内】(オンライン開催)いまを生きることとしてのダイアローグ 6.7

◆「(オンライン開催)いまを生きることとしてのダイアローグ 6.7」vol.22回目は絵本「くまとやまねこ」を読んで、この絵本の感想を交わしながら、「喪失」や「グリーフワーク」「グリーフケア」「喪の儀礼」のことなど考えたいと思います。 特に結論は出し…

【開催報告】第百八回 別府鉄輪朝読書ノ会 5.25

第百八回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回の課題図書は穂村弘さんの『短歌ください』でした。 この本を読んでお気に入りの短歌を探しつつ、事前に自作の短歌を作っていただき、それをみんなの前で詠むという初めての試みをしました。 読書会に創…

【オンライン開催報告】いまを生きることとしてのダイアローグ 5.24

わたしはY字路の写真を撮るのが好きです オンラインでの初めての試み「いまを生きることとしてのダイアローグ 5.24」を開催しました。12名の方に集まっていただきありがとうございました。 今回のテーマは「好きなこと」。参加者のみなさんの「好きなこと」…

【開催案内】「(オンライン)いまを生きることとしてのダイアローグ 5.24」vol.1

◆「(オンライン)いまを生きることとしてのダイアローグ 5.24」vol.1 1回目は「好きなこと」について考えたいと思います。 作家の甲斐みのりさんの作った「すきノート」を知っていますか?ノート1冊に自分の好きなものを埋めるという単純なものです。甲斐み…

【開催報告】哲学カフェ大分 5.17

5月の哲学カフェ大分を開催しました。 今回もたくさんの方に集まっていただき、哲学対話の関心の高さを感じました。 ありがとうございました。 今回のテーマは「お金で買えないものとは?」でした。 ここから参加者の問いとエピソード(経験)を聞いていきま…

わかりあうための対話(その8)〜more than words

イルカの交信がかれらのなき声によってはなされないで、音と音のあいだにある無音の間の長さによってなされるという生物学者の発表は暗示的だ。 武満徹『音、沈黙と測りあえるほどに』 今まで書いてきた内容と相反するかもしれません。 わたしは言葉による哲…

わかりあうための対話(その7)〜わたしたちはお互いに〈確認する〉ことができる

哲学対話に関する本は、ここ10年でたくさん出版されてきました。どれを読んでも、学びや気づきがわたしにはあるのですが、哲学対話をより深めていくためにインスピレーションを得たのは、むしろ哲学対話以外の著作でした。たとえば、今回紹介するカウンセリ…

わかりあうための対話(その6)〜抽象の力

カール・ロジャーズ先生の思想に入る前に、前回の文脈の違いについて追記します。 文脈の違いによるコミュニケーションギャップとは、別の見方をすれば話し手同士の抽象化力の差とも、具体と抽象のすれ違いとも言えます。 前回の対話のケースではAさんが具体…

わかりあうための対話(その5)〜文脈を理解する困難について

話が噛み合わないとき(貴重な体験!)は、お互いの文脈を理解できていない場合が多いです。 たとえば、ある日の読書会での齟齬をざっくりまとめると、 Aさん:苦しんでいる彼女をどうしたら救えるのか、その具体的な方法をここで考えないと生産的な対話の場…

わかりあうための対話(その4)〜補、感情を表す語彙を増やす

私もそうですが、日本人は感情表現をあまりしないように思えます。特に負の感情は抑えつける。周囲に波風が立つからでしょうか。 NVC(Non Violent Communication)では、自身の感情を的確に言い表す力をつけることを重要視し、感情を表す語彙を増やすように…

わかりあうための対話(その3)〜自分の感情と向き合う、相手の感情と向き合う

前回、対話における感情について、特に「怒り」や「不機嫌」について考えてみましたが、まだ考察が全然足りないと感じ、さらに深めていきたいと思います。 哲学対話の場では、意見の対立は当然のようにあります。むしろ他者との違いを知るためにも大歓迎です…

【ニュー企画のお知らせ】(オンライン)いまを生きることとしてのダイアローグ

オンラインでの新しい企画の紹介です。哲学対話がコロナで対面でできなかった時期はオンラインで2年近く開催していました。そのときはあくまで対面の代替という消極的な選択だったのですが、Zoomは画面をオフにできたり、どんなに声が小さい方でも聞こえると…

わかりあうための対話(その2)〜感情と対話

▪️感情と対話 対話の中でごく稀にですが、感情があらわになることがあります。たとえば喜怒哀楽。嬉しくて楽しくてワクワクする。笑いが起こることもありますし、悲しかったり、何かを思い出されたりして涙が出ることもあるでしょう。そこは素直にがまんせず…

【開催案内】哲学カフェ大分 5.17

◆「哲学カフェ大分 5.17」 5月は「お金では買えないもの」について考えたいと思います。 特に結論は出しません。自由に考え語りましょう!哲学の知識は不要です。お気軽にご参加ください♫アイスブレイクの質問は「あなたがお金では買えないものと感じた経験…

【開催報告】学習教室Spica✖️アートdeこども哲学(対話型鑑賞)4.30

臼杵市の野津町にあります学習教室Spicaさんでアートdeこども哲学(対話型鑑賞)を開催しました。 アート作品を鑑賞しながら、感じたこと考えたことに必ず理由となる根拠を添えて話してもらいました。 たとえば、この絵の季節はいつだと思いますか?の問いに…

哲学エッセイ「たちどまる練習〜哲学対話のある風景」⑦ラスト

☆大分合同新聞社さんのGXエデュケーションにて、哲学エッセイ「たちどまる練習〜哲学対話のある風景」の最終です。今回は社会の余白と哲学対話の終わり方、問いを持つことについて書きました。お読みいただき、ぜひご感想を聞かせてください。 出版すること…