対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

旅のしおり

万博公園、太陽の塔

旅の最後に万博公園に立ち寄り、太陽の塔を見た。 釜ヶ崎のおっちゃんたちも、この公園の建設に携わっている。 量感に圧倒された。 その顔は拒絶であり、憤怒であり、燃え立つ生命の爆発だった。 フェリーに乗ってかえった 帰る家があること きれいな朝だっ…

朝のココルーム、北浜の近代建築、天神橋筋六丁目の力餅食堂

まちを出ること もしあなたが単なる旅行者として、 あるいは何かの研修やボランティアでやってきたのなら まちを出ることは簡単です。 近くの複数の最寄り駅があり、 高速バスや飛行機で遠方に帰るのも難しくありません。 でも、もしあなたがこのまちに流れ…

古い未来の新世界はやさしく

哲学ツーリズム終了後、 その日の夜はみんなで新世界に繰り出して、 食い倒れ飲み倒れ。 現実との整合性がうまくはかれず、 酒を飲みたかった。 ふだん外で飲むのがあまり好きではないのだが、 新世界で飲んだのは楽しかった。 ああ楽しいってこういうことな…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その8「こどもの里」

暗黙のルール 長らくこのまちではお互いのことをあまり 詮索しないという暗黙のルールがありました。 このまちで働くにはそれなりの理由のある人も多く、 一般社会から身を隠したい人も多かったのです。 これを「不関与規範」と呼ぶ研究者たちもいます。 コ…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その7「あいりん労働福祉センター」

すっぱだかのまち ぎょうさんのひとが わい わい むん む ん いいもって みちのはしっこから みち のはしっこまで こえだらけになってもうた ある みせやを はしのほうからじゅんばん に みていったら ひとふくろ 五〇えんに いれてうってる おかしやがあっ…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その6「釜ヶ崎支援機構とシェルター」

人間は人間が好きではない。人間は社会をつくりたくない。にもかかわらず人間は現実に社会をつくる。言い換えれば、公共性などだれももちたくないのだが、にもかかわらず公共性をもつ。ぼくには、この逆説は、すべての人文学の根底にあるべき、決定的に重要…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その5「昼食〜ひと花センター」

季節と時刻 このまちは、どの季節、どんな時刻に訪れるかで、見え方も感じ方も異なります。 8月中旬:盆休みで仕事がなく、 帰る場所のない人、 帰ることのできない人のために 盛大な夏祭りが行われます。 そこではこのまちで亡くなった人びとの慰霊祭も重要…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その4「のぞみ作業所」

地名 この地図が表している地域には三つの名前がついています。 西成、あいりん、釜ヶ崎。 最初の「西成」は行政区の名前です。この名前が全国で一番よく知られています。 二つ目の「あいりん」はこの地域に対して使われる公的な名称です。 0.62平方キロメー…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その3「山王こどもセンター」

まちをじぶんの足で歩く。 考えて、想像して、創造的に。 大阪西成区・通称釜ヶ崎。 関西に暮らす人は「釜ヶ崎には行かないように」ということばを 耳にしたことは一度や二度あるでしょう。 暴動や寄場のイメージが強くあるのでしょうか。 そんな情報とは裏…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その2「ココルームをめざす」

今これを旅から帰って書いているのですが、 釜ヶ崎で得た体験と大分に戻った現実とのつながり、整合性がうまくつかめず、 でも安易に決着をつけてしまうのではなく、じっくり振り返り考えることで 矛盾を矛盾としたままとらえて、前に進みたいと思いました。…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その1「大阪行きの船に乗る」

「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」と称して有志を募り短い旅をしました。 大阪釜ヶ崎をめぐるなかでそれぞれ驚きや発見があり、 新しい世界観を獲得したり、新たな認識に到達できればと思いました。 大人の社会見学とも修学旅行とも言えます。 何回かに分けてレポ…

◆開闢の裂け目

大分市と臼杵市の境にある山間の とても車がないと行けない奥地に その神社はある。 仕事で通るたびに気になっていたが じっくり見たかったので休日に足をのばした。 ルーチョ・フォンタナのスリットのように 空間に裂け目が生じ、その隙間から光線が射せば …

がんセミナー(がんカフェ)へ参加しました。

別府から岡山まで、がんカフェに参加するために出向きました。 このがんカフェは、哲学カフェを展開するカフェフィロさんが 共催しているイベントで、「第2の患者」と呼ばれるがん患者のご家族を 中心に集めての語り合いの場でした。 私自身、第2の患者であ…

車窓からの周南コンビナート

工場萌えでした。夜景がぜひ見たいな。

大宰府、醍醐寺、珈琲蘭館

梅の香りというのを意識したことがなかったけど、冷たい空気のなか微かに香るものがあって、この静けさのようなものが梅のよさなんだとつくづく思った。 九州国立博物館で展示の京都醍醐寺の宝物には如意輪観音像のほかに空海や後醍醐天皇の真筆などもあり、…

黒田喜夫の日本語と日本

一人の詩人のトークライブのために天神に行く。 けやき通りはなにより堆肥にもならない落ち葉が季節の感情をつくっていた。 赤坂のホワイトスペース・ワンにて田中千智さんの個展と黒田喜夫のトークライブ。絵画も詩の朗読もすばらしい夜だった。 黒田喜夫「…

2018.10.8 呉、田中小実昌『アメン父』と父種助、そして十字架のない教会

十字架のない教会はこのホテルの窓から見えるあの山の中腹あたりにあるはず。 旅の最終日。この日は台風の影響も抜け、朝から快晴。日差しが鋭かった。今回の旅の一番の目的はこの読書会でもとりあげた田中小実昌『アメン父』に出てくる呉にある十字架のない…

2018.10.7 広島、原民喜『夏の花』を歩いた。

朝はすずしい風が吹いていた京橋川。川岸から川に降りる階段「雁木」が多くみられた。 最初に原民喜の眠る円光寺を訪れた。 原民喜が鉄道自殺した3月13日は私の誕生日と同じだった。 甥の文彦さん(七歳)の名前を見つけた。作中にその名前の記憶があった。 …

2018.10.6 尾道、志賀直哉旧居

十月の連休を利用して、尾道、広島、呉と旅してきました。 わたしのなかの何が琴線に触れさせるのだろうか。 志賀直哉旧居、書斎からの尾道水道の景色がすばらしかった。 志賀直哉旧居の案内人のおじさんは饒舌で、いろんなお店を紹介してくれた。なかでも朱…

九博、ルノワール、モネ、スタバ、エルマー

ゆふいん文学の森で

ゆふいん文学の森にて、今年も太宰治の桜桃忌にちなみ、大分朝読書コミュニティBunDokuの読書会を開催しました。今回は代表作の『人間失格』をみなさんと読んでいきました。毎年女性参加者の多い回となるのが特徴です。 この作品の主人公葉蔵に共感できる人…

台湾旅游 2018.5.25

台北最終日。台北はボルヘスの幻想小説のような街、書物に似たなにか、書物の中にいるような旅だった。讀書的時候總是需要。 台北の都市には「憩い」の文化がはっきりとあり、そのための公園がたくさんありました。日本は公園の使い方がわからない?? 閲樂…

台湾旅游 2018.5.24

台北二日目。この日は昨日と違って晴天の一日。さすがに暑かった。 街路樹がガジュマルの樹。ガジュマルを見ると台湾を思い出す。 壁がどこもよかった。壁の文化。 台湾デザインの設備が気に入る。 11人でこの大きな2階建てバスを貸し切り城市游览。

台湾旅游 2018.5.23

給与から毎月積み立てたお金で台湾に行ってきました。計画的社員旅行です。台湾はずっと行きたいと思っていたものの今回が初めてで、台北は大好きな街になりました。100ショットくらいある写真を説明はあまりせずにアップします。 もう色使いがぜんぜん違う…

5.5 高野山から奈良、大阪、別府へ

5:30.昨晩のハタ・ヨガの効果か、目覚めがすっきりしている。朝の勤行まで時間があるので周辺を散歩した。南院の鳴龍。手を叩くと龍が鳴いた。 朝の勤行のあと、朝食。精進料理ももう最後だ。胃に沁みいる。 8:00.出発。南院様、お世話になりました。 高野…

5.4 高野山

5:30.起床。二日目も宿坊に泊まるので、この日は丸一日高野山にいることができた。朝の6時より勤行が始まる。自由参加だがこれに参加しないと宿坊に泊まる意味もないと思っている。 朝の勤行…これが今回の旅で一番といっていい体験だった。撮影は禁止だった…

5.3 別府から大阪、奈良、高野山へ

GWを利用して4泊3日で奈良、高野山へ行ってきました。高野山は初めてで非常に精神性の高い旅になりました。つらつらと記録をあげていきます。 18:00.別府港よりさんふらわあで出航。初めて個室スタンダードを利用。 広角レンズで撮られた宣伝用の写真をイメ…

四国、松山へ(3)

帰路。別府へ。

四国、松山へ(2)

松山ブックマルシェを後にして、道後温泉へ。祖父江慎へ。

四国、松山へ(1)

11月の連休は奇跡的に休みが取れたので、船でお隣の松山へ出かけました。いちばんのお目当ては以前からずっと行きたかった松山ブックマルシェでした。 路面電車で古町という駅を降りて徒歩3分ほどのところに会場となる若草幼稚園がありました。 松山はさす…