第一回目の別府鉄輪朝読書ノ会はすでに満員御礼ですが、
とりあげる課題本の紹介をしたいと思います。
夏目漱石『こころ』。
夏目漱石は1916年に49歳で亡くなっています。
今年で没後100年ですね。
処女作の『吾輩は猫である』が1905年の発表ですから、
あれら傑作群をわずか10年ほどで書いていたことになります。
『こころ』は亡くなる2年ほど前に朝日新聞に連載されました。
wikipediaによると日本でもっとも売り上げをあげた本のようです。
学校の教科書で一部読まれた方も多いと思います。
今回、読書会のために10数年ぶりに再読したところ、
その陰鬱さに圧倒されましたが、語りたいことがたくさんあり、
読書会当日がほんとうに楽しみです。
写真は岩波書店から出ています祖父江慎さんがデザインされた『心』です。
若干値段はしますが、読みやすさや旧仮名遣い、
触り心地の良い紙の質感など、たいへん気に入っています。
僕は当日、この本を持参する予定です。
シミズ