現代日本文学史上もっとも美しい散文で、人類はじめての原爆体験を描き、朝鮮戦争勃発のさ中に自殺して逝った原民喜の代表的作品集。被爆の前年に亡くなった妻への哀悼と終末への予感をみなぎらせた『美しき死の岸に』の作品群、被爆直後の終末的世界を、その数カ月後に正確な筆致で描出した『夏の花』三部作、さらに絶筆『心願の国』『鎮魂歌』などを収録する。大江健三郎編・解説
暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
八月の会は、戦争に関する文学にしたいなと以前から考えていて、
今回は原民喜の『夏の花』をとりあげます。
毎年八月になると太平洋戦争のことを思うのですが、
今年はアメリカ大統領として初めてオバマさんが広島を訪問したこともあり、
原爆に関する小説を選んでみたのでした。
私は戦争文学でただ悲惨さや平和を訴える作品と言うのが苦手なのですが、
この作品には世界文学たりうる別の磁力が渦巻いていて、
それが何なのかを、みなさんとお話しできればいいなと思っています。
ご関心のある方、ぜひ参加してみてください。
8月21日(日)10時より 別府鉄輪ここちカフェむすびのさんにて
第五回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催します。
お申し込みはホームページよりお願いします。