対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第二十四回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

三月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。ここのところ雨が続いていましたが、今日はとてもいい天気でした。

 

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今回とりあげた課題図書は吉村萬壱さんの『ボラード病』です。みなさんの読みを聴くたびに、作品の思いもしなかった相貌があらわれて、戦慄が走りました。

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ドリンクはボラード(港にある船を繋留すための鉄製の杭)を連想イメージして、赤木圭一郎→ポパイ→ほうれん草、バナナ、リンゴのジュースでした。

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軽食の方は、なんと作中にも出た魚肉ソーセージを使ったサンドに味噌汁でした!むすびのの田中さんは、いつか魚肉ソーセージを使ったメニューを提供したかったようで、作品に魚肉ソーセージが出てきたときは喜んだそうです。たいへん美味しかったです。

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誰が正常で誰が狂っているのか、決定的な情報は最後まで伏され、作品の構造自体もこれは拾った手記ではないのかという疑惑も。みなさんの意見を聴くたびに〈分かる〉から遠ざかっていく、そんな不可思議な小説でした。

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外では桜が5分咲きくらいでした。

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次回でこの読書会は2周年を迎えます。夏目漱石彼岸過迄』を読んでいきます。参加希望の方はホームページよりお申込みください。

 

kannawanoasa.jimdo.com