鉄輪はよく晴れていた。雲が蒸気に、蒸気が雲に。かつて自死した同級生の魂のいくえをつづった藤原新也の『鉄輪』を思い出した。
年末年始は県外ナンバーが多い。渋ノ湯は入れず、今日は熱の湯にした。横断道路の長い坂を走る、約6km。自分だけかと思いきや、けっこういろんな人が走っている。この坂の負荷が足腰にも心肺にもとても効く。探していたランニングウエアを掃除ついでに見つけた。
家の大掃除。大掃除は命がけ。年末はデヴィッド・リンチの「ツイン・ピークス」シリーズを1巻から見る。今はやっと6巻。途方もなく面白い。因と果が微かに明滅して、思わぬ接続を果たす。映画は全てこうあってほしい。本は荒川洋治の「詩とことば」。ことばに久しぶりに興奮する。音楽はなぜかレディオ・ヘッドを聴いている。
2018年を振り返ると高野山や台湾、呉に行けたのはよかった。精神や文学、髙みへといたる旅。みなさま良いお年を。