新しい元号が発表されましたね。ニュー・
四月、平成最後の読書会はそれにふさわしく折口信夫の『死者の書』を読んでいきたいと思います。民俗学者、国文学者、歌人、詩人、小説家でもあり、天皇や大嘗祭の研究でも大きな足跡を残した折口信夫。時代の節目に古代皇族の魂の交感を珠玉の文章で味わってみたいと思います。
4/28日曜日、午前10時より別府鉄輪ここちカフェむすびのさんにて開催します。参加希望者はホームページよりお申込みください。
内容紹介(amazon.jpより)
折口の言語感覚と幻想世界が交錯する傑作小説。詳細な注釈で鮮やかに蘇る!
「した した した」
水の音と共に闇の中で目覚めた死者、滋賀津彦(大津皇子)。
一方、藤原南家豊成の娘・郎女は写経中のある日、二上山に見た俤に誘われ女人禁制の万法蔵院に足を踏み入れる。
罪を贖う間、山に葬られた滋賀津彦と彼が恋う耳面刀自の物語を聞かされた郎女の元に、
「つた つた つた」
滋賀津彦の亡霊が訪れ――。
ふたつの魂の神秘的な交感を描く、折口の代表的小説。
本書は折口信夫の弟子で折口学の研究者として著名な故・池田弥三郎氏による詳細な補注、さらには作品執筆のきっかけとなった『山越阿弥陀図』および『當麻曼陀羅』をカラー口絵に収録。
『死者の書』の決定版といえる。
解説・持田叙子