対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

ソクラティク・ダイアローグ(簡易版)を体験する④ 尼崎へ

今回でソクラティク・ダイアローグの報告は終了です。

 

ソクラティク・ダイアローグは通常の哲学カフェとは違って、

みんなでテーマに対しての「答え」(結論)を出します。

ただし、これは合意とは違います。

 

4では答えを出すための探求をしました。

 

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ここの会場の利用時間が終了に近づいてきました。

 

今回のテーマ「やさしさとはなにか?」に対する「答え」(結論)をみなさんで

出していきます。

 

ひとつ目が、

「やさしさとは、その人が思うコミュニティに支えられた〈いい事〉を

 受信/発信側が共有すること。」 

 

ふたつ目が、

「やさしさとは、伝える側が、受け取る側が自分の責任であると、ゆだねること。」 

 

 

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第一会場だった西富松会館(公民館)から近くの喫茶店に移動して、対話の続きをしました。16:50すぎごろ。

 

 

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ここで3つ目の「答え」を出しました。

「やさしさとは、寛容であり心地よさである。」

 

これから、一番最初のみなさんが出した事例にさかのぼって、この「答え」が、

その事例に当てはまるか、見ていきます。

 

私が当初上げた事例は、

 

①オーガニックの専門店にはなにか〈やさしさ〉と呼びたくなるようなものが漂っていて、ただいるだけで癒されます。そこに働いている店員にも〈やさしさ〉を感じます。


②自分は人からやさしいと思われているようです。顔がやさしいとも言われます。だから辛口の発言をしたりすると顔に似合わないと言われたことがあります。

 

①は3つ目の答えに、②は1つ目の答えに当てはまるのかなと思いました。

 

ここで終了です。18:30です。

 

赤井さんによれば、

哲学カフェは終了後にモヤモヤして続きを考えることも多いのですが、

ソクラティク・ダイアローグは自分の提出した事例に戻って考えてみることが

できるとのことです。

 

みなさま、9時間半の長丁場でしたがお疲れさまでした。

 

 

〈全体的な感想〉

今回は私も含めて、参加者の大半が哲学カフェの経験をかなり積まれている方

だったので、うまく時間内にゴールまで、さほど大きな混乱もなく

辿り着いたのだと思いますが、哲学カフェ初心者の方が大半だった場合は、

かなり右往左往するし、答えまで行かないかもしれないなと思いました。

あと進行役の赤井さんの腕といいますか、上手に抑圧的にならないかたちでの

進行の仕方には目を瞠るものがありました。

関西のノリのようなものをベースに感じましたね。お疲れさまでした。