夜半は雨が激しく、なんども目が覚めた。
朝がた台風がもっとも接近していたときは、風も雨もなくしずかだったけど。
今日は一日引き籠もろうと考えていたので、食糧も買い込んでいたが、
あっさり外に出られた。窓から見た町は妙に色調を欠いていた。
夏休みも終わり。
おれたちのいた町に、かたちとしてそんな裏町はなかったけど、精神的にはあったんだ。『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー
コンビニにあったBRUTUSの特集が酒場だった。
いつかAさんがやっているみたいに、哲学カフェならぬ哲学バーをやってみたい。
お酒は強くないけど、美味しい肴を食べながら哲学対話、もっとカジュアルな語りが
できると思う。
Kさんは哲学カフェが終わるといつも一人でバーに消えていくので、
今度いいバーがないか聞いてみよう。実際の店舗でなくても精神的なバーでもいいや。