年内最後、十二月の別府鉄輪朝読書ノ会の案内をします。
十二月は大阪シリーズラストの岸政彦さんの『図書室』
内容紹介四十年前の冬の日、同い年の少年と二人で、私は世界の終わりに立ち会った。定職も貯金もある。 一人暮らしだけど不満はない。ただ、 近頃は老いを意識することが多い。そして思い出されるのは、 小学生の頃に通った、あの古い公民館の小さな図書室―― 大阪でつましく暮らす中年女性の半生を描いた、 温もりと抒情に満ちた三島賞候補作。 社会学者の著者が同じ大阪での人生を綴る書下ろしエッセイを併録 。
喜びとめまい。四十年前と、いま目のまえで息をしている猫。別れとおそれ。あの光と、もういなくなった人たち。 感情や記憶や時間のみわけがつかなくなって、何かがただ〈ある〉 としか言いようのない一瞬がある。岸政彦は、 その邂逅に耳をすます。彼によってそれが言葉にされるとき、 わたしの胸は震え、前触れもなく、 こうして生きていることの意味としての跡を残す。 川上未映子
○課題図書:『図書室』岸政彦(新潮社)
○日 時:12月15日(日)10:00-12:00
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
○ファシリテーター:シミズ
○参加費:¥1,200円(運営費、むすびのさん特製の軽食、ドリンク代含む)
○定 員:12名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。
12/12木までにお申込みください。