今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
今回はみなさんと岸政彦さんの『図書室』同収録の『給水塔』を読んでいきました。
男性3名、女性5名の計8名の回となりました。ご参加ありがとうございました。
ふだんどれだけ荒んだ、腐った、暗い穴の底のようなところで暮らしていても、偶然が重なって、なにか自分というものが圧倒的に肯定される瞬間が来る。私はそれが誰にでもあると信じている。
『給水塔』岸政彦
読んでいて幸せな気分になる、私のために書いてくれたかのような作品、
私の原体験と重なる、女性が自己完結しているので男性としては疎外感を感じる、
水際での生と死、随所に動物のぬくもりがある等々みなさんの感想を持ち寄りながら、
作品について2時間語り合いました。
今日の作品にちなんだむすびのさん特製メニューは、
ホワイト・アスパラのスープと缶詰のコンビーフを使った洋風肉じゃがでした!
ドリンクは登場する猫の名前にちなんで、きなこドリンクでした。
こちらも美味しかったです。
この読書会は課題図書スタイルの読書会で、毎回決められた本を事前に読んできて
参加してもらう会になっています。
会の中でも話が出ましたが、一冊の本をしっかり読み込むことの面白さ、
大事さに気付くといいなと思っています。
次回は年明けて1月26日。
ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』をみなさんと読んでいきたいと思います。