火口を歩いた。
意外にも近く、家から車で20分少しの所にそれはあった。
ぎらつく太陽光のなか、鉄輪、明礬を抜け、湯布院方面に向かう。
塚原温泉の受付で200円払って、いざ火口へ。
受付から5分くらい歩いたところ、
荒涼たる風景が広がっていた。
砂礫が黄色く硫黄に染まっている。
ムトウハップの匂いが時折風にのってくる。
火口から噴煙が出て、吹き出す音が絶え間ない。
ここは別府温泉の大元。
鉄輪断層と朝見川断層が交わる扇の要の場所になる。
遠くには湯布院が見える。
高原ではあるが、涼しいとは言えなかった。
暑くなければ、岩にでも座ってぼーとしていたかった。
火口を巡った後は塚原温泉に入る。
鉄含有量日本第1位
アルミニウムイオン日本第2位
酸性度の高さ日本第2位
強酸性の湯がとてもきもちよかった。
ピリピリして汗疹とかにも効きそう。
ph1.4というのはレモンの数十倍強い酸性度だ。
石鹸が使えないので、出た後は全身が鉄臭い。
今年の夏休みのおでかけ?はこれくらい。
また来たい。
帰りは車のなかで「トーキングウィズ松尾堂」のラジオを聴いていた。
松尾貴史さんのノイズのない声が好きで、
自分の中にある〈乱れ〉を意識してしまう。
こういう声を自分も出せるようになりたいなどと思う。
放送自体も2018年の壇蜜さんが出た回で、
過去の声が今ここであるように響くラジオの特性を愛す。
別府公園前のスタバに寄ってしばらく読書。
半藤一利の『昭和史』を読んでいた。
夜になると、気温が少し下がってその下がり方が急な感じで
盆も過ぎればやはり夏も終わった感がある。