対話と人と読書|哲学カフェ大分

大分市で哲学カフェ大分を別府市で別府鉄輪朝読書ノ会を開催しています。

【開催報告】第五十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 8.23『火垂るの墓』

 

 

暮れるにしたがって、風のたび低くうなりながら木炭は赤い色をゆらめかせ、夕空には星、そして見下せば、二日前から灯火管制のとけた谷あいの家並み、ちらほらなつかしい明りがみえて、四年前、父の従弟の結婚について、候補者の身もと調べるためこのあたりを母と歩き、遠くあの未亡人の家をながめた記憶と、いささかもかわるところはない。

 

火垂るの墓野坂昭如新潮文庫

 

 

 

別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。

今回とりあげた作品は野坂昭如火垂るの墓』。

映画は有名ですが案外原作は読まれていない方も多く、

映画では表現できない小説固有なものなど語り合いました。

今年は終戦から75年目の年。

忘れられていく戦争体験に抗い、日本には優れた戦争文学がたくさんあり、

毎年八月はそんな作品を読むようにしています。

直視したくない戦争体験を、それぞれの作家が悔恨や書くことの後ろめたさの

滲ませそれぞれの文体で書いた作品を今読むことの意義は大きいと思います。

 

 

 

 

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アメリカひじき=紅茶です。

 

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むすびのさん特製のメニューは、『アメリカひじき』にちなんで

ひじきづくし!の料理でした。美味しかったです。

 

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暑いなか、ご参加ありがとうございました。

九月は川端康成眠れる美女』を課題図書に読んでいきます。