他の人々の夢だったものを、どういうわけか私が背負って、ここまで何十年も来たらしい。そうかどうか?だから、思い出す。思い出してきた。言うに言われぬ懐かしさをもって。その人を。
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
今回はみなさんと『過ぎ行く人たち』高橋たか子(女子パウロ会)を
読んでいきました。
初めて扱う出版社で、他の読書会では採りあげないような、
多くは読まれていない作品だと思いますが、
みなさんそれぞれに感じるものがあったようで、
特にタイトルになっている「過ぎ行く人たち」というフレーズがこだまして、
考え推測する場面が多かったのが印象的でした。
ある参加者の方の「満ち足りた思いがした」という感想にもあったように、
私も作者とは宗教観などの違いがありつつも、
読むと精神が鎮まるような、その文体にある静寂さに深く惹かれました。
あくまで自然光で撮られた写真のように加工されていない生のままの文章がもつ、
清潔さを感じているのかも知れません。
紙の肌さわりもよく、マージンを充分にとったページレイアウトも静けさに貢献している。装幀・レイアウトは菊地信義。
ご参加ありがとうございました。
修道院に出てくる食事を考えられたむすびの河野さんにも感謝です。
たいへん美味しかったです。
(参照リンク)
〇グリークのピアノ協奏曲
〇聖ジェルマン・デ・プレ教会
〇ソレム
〇修道会
〇訪れてみたい巡礼の経由地コンクの村
〇聖地ルルド
〇パッヘルベルのカノン
〇サン・ジャック・ド・コンポステル巡礼路
十二月今年最後の別府鉄輪朝読書ノ会は、
読んでいきます。