対話と人と読書|哲学カフェ大分

大分市で哲学カフェ大分を別府市で別府鉄輪朝読書ノ会を開催しています。

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 3.28 『JR上野駅公園口』柳美里(河出文庫)

 

 

 

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あれが人生のピークだったなんてなぁ…

 

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死にたいというよりも、努力することに、疲れた。 

 

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擦れ違う時は誰もが目を背けるが、大勢の人間に見張られているのが、ホームレスなのだ。

 

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どんな仕事にだって慣れることができたが、人生にだけは慣れることができなかった。

 

 

 

『JR上野駅公園口』柳美里河出文庫

 

 

 

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3月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。毎年3月は東北大震災をテーマにした作品を読むようにしているのですが、今年は柳美里さんの『JR上野駅公園口』を参加者の読みました。

 

読みづらかった読むのに苦労したという意見もあれば、夢中になって読んだという意見もあり、また全体をひとつの歌、鎮魂歌、あるいは供養の念仏として読まれた方もいました。

 

持てる者、持たざる者、権力、天皇制、無関心、どちら側の人間なのか、直接的ではないけれど、さまざまな告発が埋め込まれているようで、参加者の皆さんと少しづつ読みほぐしていきました。

 

途中福島の時間の止まった図書館を訪れた方の貴重な現地の話が聴けて、単純に原発反対原発廃止だけでは済まない実情に作品理解が重層的に進んだように思いました。

 

今回むすびのさん提供のドリンクは、桃が名産の福島をイメージしたジュースと作者の柳美里さんが福島のブックカフェ「フルハウス」で提供されているソルロンタンやキムチでした。美味しかったですね。ありがとうございました。

 

 

次回4月は夏目漱石の『こころ』(新潮文庫)を読んでいきたいと思います。