悩める教師のためのオンライン読書会を開催しました。
今回は「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治(新潮新書)を課題図書とし、
参加者のみなさまと読んでいきました。
旭川の事件も加害者側のケアはどうなっているんだろうとか、
教育の敗北であるとか、私自身読んで反省したといった意見から、
発達障害などは医者や心理士ではない教師が対応するのは、
範疇外なのではといった意見も。
公教育の教師を辞められて塾の先生をしているAさんは、
現在1対1の個別指導をしていて、ともに生徒と向き合い考える事が出来ているが、
学校の現場ではとうていできなかったと。
この本の121ページには、
褒める教育だけでは問題は解決しないという章があり、
褒めるは評価でしかなく、また褒める者と褒められる者という上下関係を
作ってしまうので限界があるとも。
哲学カフェが学校で導入されづらいのは、教師と生徒がフラットな関係になっては
困るからという話もありました。
結局のところ、教育が画一化されてしまって、
世の中のギャップが広がるばかりで、
自分がしたくないことをしなくていけない環境では未来がない。
誰か成功者の真似をするのではなく、自分を深く掘り下げることで
初めて未来が見えてくる。
既存の教育がもっている固定観念を崩すのに苦労されている方もいますが、
それがいつか実られんことを願うばかりです。
今日も楽しい対話をありがとうございました。