青黒い闇のため、裏山は普段より深く感じられた。明け方から山の水を汲みに登る勤勉な年寄りもまだ寝ている時間だった。頭を垂れたまま、彼女は歩き続けた。汗なのか涙なのかわからないものでごっちゃになった顔を手の甲で黙々と拭いた。自分をのみ込む穴のような苦痛を、激しい恐怖を、それと同時に漂っている不思議な平和を彼女は感じた。
『菜食主義者』「木の花火」ハン・ガン(クオン)
◆「別府鉄輪朝読書ノ会 6.27」
六月は初めての韓国文学『菜食主義者』ハン・
内容(amazonより)
「新しい韓国文学シリーズ」第1作としてお届けするのは、
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ごく平凡な女だったはずの妻・ヨンヘが、ある日突然、
ハン・ガン(韓江)
1970年韓国・光州生まれ。 延世大学国文学科を卒業。 1993年季刊「文学と社会」に詩が、
○課題図書:『菜食主義者』ハン・ガン(クオン)
○日 時:6月27日(日)10:00-12:00
○場 所:別府市鉄輪ここちカフェむすびの
○ファシリテーター:しみず
○参加費:¥1,200円(運営費、むすびのさん特製の軽食、
○定 員:10名程度(要事前申し込み、先着順)
○備 考:課題本を事前に読んで参加してください。
お申し込みは以下ホームページよりお願いいたします。