対話と人と読書|哲学カフェ大分

大分市で哲学カフェ大分を別府市で別府鉄輪朝読書ノ会を開催しています。

【開催報告】オンライン・シネマ哲学カフェ 7.3

 

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久しぶりにシネマ哲学カフェを開催しました。

今回は2018年にカンヌの最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の

万引き家族」を題材に、”人が人を大事にする、人に大事にされるって何だろうか”を

テーマに参加者のみなさんと対話しました。

 

初めに映画の感想をみなさんにお聞きしたところ、

「リラックスする感じ」や「穏やかさ」があり、デトックスした、

また「あたたかさ」「優しさ」を感じた、誰も責めたり怒る者がいない、

人を否定しない、人を欲求不満のはけ口にしていないなど、

登場人物たちが置かれている厳しい状況とは裏腹にある、理想の「家族」が

成り立っていることの不思議さが語られました。

 

必ずしも「血縁」が保障するわけではない、あたたかさ、

大事にすること、されること。

他人の家の子どもを叱ったりすることがなくなった現代、

無関心な世界のなかで、行き場のない人が集まり、

瞬間だが「家族」をつくる現代のメルヘン。

離散した後、亜紀はなぜ元あった家を訪れたのか。

儚い家族であったが、内実(大事にされていたという感覚)は残った。

それが、次の歩を進める力となる。そんな映画だろうか。

 

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった、というタイトルの本を

見かけましたが、家族はまずその実存が先にあり、大事にしていく関係のなかで

はじめて本質をつかまえられるものなのかもしれません。

 

ご参加ありがとうございました。

また別の映画でシネマ哲学カフェを企画したいと思います。