大江健三郎『アトミック・エイジの守護神』と金在南『暗やみの夕顔』を読んだ。集英社の戦争×文学という一連のアンソロジー・シリーズは本当にすばらしいと思う。最初に原民喜『夏の花』。これ以外にない。2016年の8月の読書会で『夏の花』をとりあげた回は忘れがたいものとして記憶に残っている。
【開催報告】第五回 別府鉄輪朝読書ノ会 - 対話と人と読書|哲学カフェ大分
その後原民喜の背中を追って広島を歩いた。その旅も忘れがたい。原民喜は私の誕生日に鉄道自殺しておりそれも個人的な関心を強くした。
2018.10.7 広島、原民喜『夏の花』を歩いた。 - 対話と人と読書|哲学カフェ大分
8時15分に鉄輪ではサイレンは聞かなかった。
写真を整理していたら、2013年8月に広島を旅したときのものが出てきた。この日もひたすらに暑い一日だったのを覚えている。
中学校以来で原爆資料館を訪れたが、ここは大人になってからこそ訪れる場所だと思った。
オリンピックでは黙祷はない。サッカーの森保監督は広島長崎のことを語っていたようだ。NHKも特集を組まない。菅首相はあいさつを読み飛ばした。自分の言葉がない。文学が彼には届いていないということだ。これぢゃ文学の敗北だ。