わたしはソノに、数ヶ月前にロサンゼルス・タイムスで見かけて頭に引っ掛かっていた広告について話した。CD-ROM版の百科事典の全面広告だった。謳い文句は「雨の日にも図書館まで歩かなければアクセスできなかった百科事典。お子さまにはそんな苦労をさせたくない。クリック一つで知のすべてをお約束します」。でも本当に教育になっていたのは雨のなかを歩くことだったのではないだろうかー少なくとも、感覚や想像力を育むという意味では。
レベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』(左右社)
十月の「本読みに与ふる時間」を開催しました。
急激に気温の下がった朝でしたが、読書に集中した時間をすごしました。
本日、参加者のみなさんが読まれた本です。
・竹内好美『心が折れそうな人のための言葉の処方箋』(秀和システム)
・NORA『人生、60歳まではリハーサル』(主婦の友社)
・レベッカ・ソルニット『ウォークス 歩くことの精神史』(左右社)
私の読んだ本レベッカ・ソルニットの『ウォークス』は歩くことについて書かれたすぐれた書物で、読んでいる間中ぞくぞくそわそわします。カバー表紙の写真は、Charles C. Pierceの写真で、カバーをめくると歌川広重の「東海道五十三次」の編み笠を被って雨の中を歩く人たちの絵が使われていて、とてもセンスを感じます。大分に新しくできた新刊のブックカフェ「Bareishoten」さんで購入しました。
ご参加ありがとうございました。みなさま、よい休日を。
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