2021.11.22-28
月曜日
渋ノ湯はこのところ湯量や温度の変化が激しいので、その業務用記録のためのちいさなホワイトボードが着替え場の棚に掛けられているのだが、いつの間にか観光客が残すメッセージボードになっていて、「広島から来ました。気持ちよかったです。ありがとうございました」とか「大阪から来ました。みなさんコロナでも頑張ってください」とか、中には「ガンが治りますように」というのもあった。
ホワイトボードという余白が、予期せぬコミュニケーションを生んだ好例であり、こういう(無償の)余白が様々な場所であると私は豊かさを感じる。
火曜日
冬の訪れを感じる寒さ。
そんななか、散歩する哲学カフェ(哲学ウォーク)@別府を開催した。
歩いたのは40分から50分くらいだったろうか、
歩くことと哲学することの相性は良いことを再確認した会だった。
いろんな刺激を参加者に与えた別府の裏街道。
これもまた深掘りしたい企画である。
水曜日
なにをしていたか。平板だったのか。
特筆すべきことは何もない。
特筆すべき事だけが、ここに書かれるというのはさびしい。
我々は圧倒的に特筆すべき事ではないことによって包まれている。
V・ウルフはこれを非存在と呼び、これをこそ書きたいと考えていた。
ロンドンの通りに、物事の消長の中に、あそこに、ここに、わたしは残る。ピーターの何かも残る。互いに相手の中に残る。わたしは確実に故郷の木々の一部だし、あのつぎはぎだらけの醜い屋敷の一部だ。そして、まだ出会ったこともない人々の一部でもある。『ダロウェイ夫人』ヴァージニア・ウルフ
あるいは鳥が窓辺を飛ぶ時など、寝室の床の上に、やわらかな染みのような影がゆっくりとひらめき過ぎるのが見られた。 『灯台へ』ヴァージニア・ウルフ
非存在のきらめきが、そこかしこに。
木曜日
今日は日中ぽかぽかしていた。
Classic Japan Rally 2021
鉄輪の町にクラシックカーは似合っていた。
クラシックカーを見ている人の方が面白い。
見る-見られるを反転する。
金曜日
午後は不登校の子どもの為のフリースクール立ち上げ、定例の打ち合わせ。
熱い話はつづいた。
土曜日
午前中、朗読部を開催する。
初めての試み。
初めての試みはいつもワクワクする。
朗読というのは楽しく気持ちが良いものだ。
それを共有できる場であると嬉しいなと思った。
すぐコツを掴む人、そうでない人といろいろいて面白い。
自分のペースで上達すれば良い。
午後は流れで、Nさんの主催する対話型鑑賞@大分に参加。
ひとつの絵を見て味わい、対話をしながら鑑賞する会。
今回はプレ開催とのこと。
選んだ絵といい、参加人数といい、スペースといい、時間といい、
差し出される問いといい、すべてがベストマッチな組合せで、
非常に居心地のいい時を過ごしました。
見習いたい。学ぶところが多かった。
子どもを対象としても充分いけるだろう。
吸い込まれるような瞳。
画家の二宮敏泰さん。場所はBeppu Yukemuri Cafe Aburayaさんでした。
ご協力ありがとうございました。主催のNさんもお疲れ様でした。
日曜日
昨日からオカユの顔の右側が腫れていて、蜂に刺されたのか分からず、
今朝になって隣のおばちゃんから顔が血だらけになっちょんと起こされ、
腫れは化膿だったようで、みずから潰したのかぐちゃぐちゃになっていた。
別府のえとう動物病院は日曜日も開いているので助かった。
喧嘩の傷によるばい菌が化膿をもたらしたようだ。
膿を出し切り、注射を打ってもらう。粉薬をもらう。
女医さんも看護師さんもやさしい。
オカユは病院でも大人しいのが助かる。泣きはすごいけど暴れ回ることはない。
来週末は関西に視察に行くというのに、大丈夫なのか。。。