対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催案内】第七十一回 別府鉄輪朝読書ノ会

 

 

 

 

アラブ人にとって白は喪の色だといいます。

 

 

文字を奏でる鍵盤に指を持っていきながら考えた。

 

 

この世の生きとし生けるものには声があります。声は生きている証拠であり、幸せと哀しみの兆しでもあります。声は、大きくなることもあれば、途切れることもあり、詰まることもあれば、かろうじて聞き取れるくらいの囁きに変わることもあるでしょう。私たちが生の合唱をしているときは一人一人の声を聞き分けることことは易しくありませんが、急に押し黙るようなことがあると、どのような音、どのような生にも終わりがあり有限なのだという感覚にとらわれます。

 

 

『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ(新潮クレスト・ブックス)沼野恭子

 

 

 

 

 

 

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四月はウクライナ文学を読みます!

 

課題図書:『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ(新潮クレスト・ブックス) 

とき:2022年4月24日(日)午前10時00分~午後12時00分

ところ:別府鉄輪ここちカフェむすびの(別府市鉄輪上1組)

参加費:1,200円(軽食付き)


定員:約10名程度 


※事前に読んできていただいて、当日ご持参ください


 

内容紹介 (Amazonより)
恋人に去られた孤独なヴィクトルは、憂鬱症のペンギンと暮らす売れない小説家。生活のために新聞の死亡記事を書く仕事を始めたが、そのうちまだ生きている大物政治家や財界人や軍人たちの「追悼記事」をあらかじめ書いておく仕事を頼まれ、やがてその大物たちが次々に死んでいく。舞台はソ連崩壊後の新生国家ウクライナの首都キエフ。ヴィクトルの身辺にも不穏な影がちらつく。そしてペンギンの運命は…。欧米各国で翻訳され絶大な賞賛と人気を得た、不条理で物語にみちた長編小説。