対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】こども哲学の時間 6.19

 

6月のこども哲学を開催しました。

ねこのオカユさんも合わせて8名の参加者で進めました。

 

最初にルール説明をして、問い出しから始めました。

 

 

どの問いも魅力的で、接戦の投票を繰り返しましたが、

最終的に「私たちは成長し続けなければいけないのか?」に決めて、

対話を開始しました。

 

 

・みんな違っていいはずなのに、年相応の成長を求められる

・勉強的な成長と人間的な成長がある

・脅迫観念的に常に成長し続けなければならいというのはしんどい

・半強制的な学びも必要かも知れない。そのなかで自分の必要なことを見出していく

・成長が目的ではなく、結果そうなっていたのなら楽しい

・比較のなかでの成長ではなく、好奇心から根ざした学び、成長

フィンランドの公務員のようなガツガツしない生き方

不登校も自分の子供だったらどう思うか。簡単に大丈夫とは言えない

・学歴は利用すれば良いだけのもの

 

などなど。途中休憩を挟みつつ、ゆっくり対話していきました。

 

比較という軸が入ってくると、競争の概念が生まれ、

各人のペースでの学習は難しくなり、常に追われているような意識のなかで

生きざるを得ない現状の学校教育。

好奇心を軸にした個人の文脈から始まる教科学習は、どこまでも学んでいける

理想的な在り方だけど、それが簡単にできないケースもある。

 

 

哲学対話に結論めいた解答はいつものようにないのですが、

対話が始まるときより、このテーマについて多層的に考えられるように

なったのであるなら嬉しいです。余計に分からなくなってもいいと思います。

 

 

 

ご参加ありがとうございました。

次回7月は17日(日)の予定です。

またの参加をお待ちしております。