6月のこども哲学を開催しました。
ねこのオカユさんも合わせて8名の参加者で進めました。
最初にルール説明をして、問い出しから始めました。
どの問いも魅力的で、接戦の投票を繰り返しましたが、
最終的に「私たちは成長し続けなければいけないのか?」に決めて、
対話を開始しました。
・みんな違っていいはずなのに、年相応の成長を求められる
・勉強的な成長と人間的な成長がある
・脅迫観念的に常に成長し続けなければならいというのはしんどい
・半強制的な学びも必要かも知れない。そのなかで自分の必要なことを見出していく
・成長が目的ではなく、結果そうなっていたのなら楽しい
・比較のなかでの成長ではなく、好奇心から根ざした学び、成長
・フィンランドの公務員のようなガツガツしない生き方
・不登校も自分の子供だったらどう思うか。簡単に大丈夫とは言えない
・学歴は利用すれば良いだけのもの
などなど。途中休憩を挟みつつ、ゆっくり対話していきました。
比較という軸が入ってくると、競争の概念が生まれ、
各人のペースでの学習は難しくなり、常に追われているような意識のなかで
生きざるを得ない現状の学校教育。
好奇心を軸にした個人の文脈から始まる教科学習は、どこまでも学んでいける
理想的な在り方だけど、それが簡単にできないケースもある。
哲学対話に結論めいた解答はいつものようにないのですが、
対話が始まるときより、このテーマについて多層的に考えられるように
なったのであるなら嬉しいです。余計に分からなくなってもいいと思います。
ご参加ありがとうございました。
次回7月は17日(日)の予定です。
またの参加をお待ちしております。