対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

カフカの泣いたホテル

 

 

 

 

「考えることでひとは強くなる」と思われている。主体的に自己決定できるようになると言われている。また、対話をすることでひとびとと協働する「力」がつき、社会で成功する信じられている。

 

哲学対話に乗り気じゃない生徒や学生に、大人たちは「社会に出ても役に立つよ」「就活でも使えるよ」と励ますように言う。考えることは、あなたを成功に導き、安定が手に入るとこととでも言うように。

 

だが、いざひとびとと集まってじっくり考えてみると、気がつくことがある。考えるということは、むしろ弱くなることだ。

 

 

『水中の哲学者たち』永井玲衣

 

 

 

 

 

2022.7.18-24

月曜日

涼しい朝が続いていた。

 

 

火曜日

有名人の無料のオンラインセミナーに参加するも、その人の宣伝ばかりだったが、

嗅ぎ分け嗅ぎ分け、いいものを吸収した。

 

 

水曜日

絵本de考えるカフェを開催した。

谷川俊太郎の詩「生きる」は、読めば読むほど味わい深かった。

 

 

木曜日

身の危険を感じるくらいの灼熱の外。

古いエアコンと外からの熱がせめぎ合っていて、

あんまり効いていないように思えるが、消してみると一挙に外の熱が迫ってくる。

 

 

 

金曜日

身の危険を感じるくらいの灼熱の外。

夜は若干涼しさを感じた。

 

大阪の街を練り歩くTikTokライブを見るのにはまる。

年をとるごとに大阪が好きになっていく。

20代のころはあれほど嫌いだったのに。

 

 

 

土曜日

午前中オンラインでアート対話型鑑賞に参加。

対話型鑑賞とは呼ばすに、対話型観察と呼ぶという切り替えはいいなと思った。

とりあげられた絵画は良かった。どの絵を選ぶのかで、半分は決まる対話。

 

 

日曜日

冷製スープのビシソワーズを作ってみる。

フランスパンとも当然相性が良く、美味しかった。

 

生徒と楽しんでやるために油絵とアクリル画材一式を注文する。

 

 

 

 

それまでわたしは、奇妙な言い方だが「考える」ということが、自分にゆるされているとは思っていなかった。

 

『水中の哲学者たち』永井玲衣