対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

叔母Q

 

 

 

 

 

この巨大な褐色がかった青が、私の魂のなかに落ちてきて、そこで歌っていた。私はこの色に浸り切っていたのです。

 

セザンヌ

 

 

 

2022.10.3-9

月曜日

子どもが立派なオセロボードを持ってきたのでオセロをする。

オセロというのは手加減というのが難しいし、こういうときはこちらも本気でする。

勝てない相手だと思うと、もうオセロをしなくなった。

勝ち負けというのはなんであろう。

負けることに意味を見出せなくてはと思う。

 

 

 

火曜日

問い合わせに返信するも、その返信がしばらくない。

icloudからのメールはこういうのが多い。

おそらく迷惑メールフォルダにいっているのだろうが、

そこまで見てくれる人は少ない。

問い合わせの電話番号を載せるべきなのだろう。

 

 

 

水曜日

子どもが変容する瞬間がある。

何の前触れもなく、突如として一皮むける。

でもきっと潜在的にはいろんな葛藤が蠢くなかで、

突然生まれ変わるのだろう。

 

 

 

木曜日

午前中大分県教育委員会のオンライン会議。

長年親の会をされてきた代表の話は勉強になった。

Peer(仲間、対等)という概念は大事。

 

 

新しい生徒の見学。

新しい世界との接触

 

 

夜はKさんのオンライン・ワークショップ。

平田オリザ氏の著作を批判的に考察する。

 

 

 

金曜日

寒くなってきて、猫がよく膝にのるようになる。

あたたかい。

 

髪を切る。

2ヶ月ぶり。

気持ちがよい。

 

 

土曜日

お隣冨士屋さんでクラシックギターの演奏会を聴きに。

よい気候に、よい音楽。よい休日。

気持ちがよい。

 

 

釣り竿のリールに糸を巻く。

 

 

日曜日

Mさんの童話で哲学対話にオンラインで参加。

休憩をはさみながらの3時間半の哲学対話であったが、

とても充実し、歯ごたえ、手応えのある会だった。

MiroとZoomを連携させるとここまでできるのか。

フリースクールでもやってみたい。

 

みなで合意して作った文章は、テーマの「改心」のみならず、

日頃触れあっているこどもたち、そしてわたしたち大人にも言いうるものだった。

 

 

人が改心するためには、

人生における大きな変化もしくは困った状況におかれたときに、

自分とは異なる衝撃的な価値観に触れ、

今までとは違う世界との関わり方に気づく。

これまでとは違う選択をした結果、世界とは受け取るものが変わった実感を持てる

ことが必要である。

 

 

今までとは違う世界との関わり方というのがとても素晴らしく感じる。

 

 

ここ最近は急激に気温が下がり、早めに就寝する。

猫のオカユもあまり動かず。ふとんに蹲る。

 

 

アルルカンセザンヌ



 

灰、緑、青、黄、ばら色といった色あいの無数の度合で生じてくる壁や床やカーテンは、蠢く無数の「プラン」で満たされている。背景だけではない、アルルカンの顔や手もまた、これらの色の推移で、プランで、いっぱいになり、それらのプランの蠢きから、衣装の身体はついにその色と共に顕れたかのようである。

 

セザンヌ 画家のメチエ』前田英樹