対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

生呑活剥

 

 

 

 

 

あの美しい野草の名前を知りたい その草たちに囲まれ 休みたいと思っていた

ここでもいいし この地球のどこか別の場所でもいい。

充分だというものはない そんな休息はない。 無邪気な小鳥たち 砂漠 朝顔

選ばなければならない 慣れ親しんだものから離れなければならないと教えてくれる。

苦しみを終わらせたいと言ったが 無感覚になりたいと言ったつもりはない。

世界を知り そこでのわたしの位置を知りたいと思っているのだ

 

 

アドリエンヌ・リッチ詩集」

 

 

日出のkamenosさんで開かれた写真展の壁に貼られたこの詩にこころうたれた。

 

 

2023.4.3-9

月曜日

坂本龍一は、10代終わりから20代の学生時代にもっとも多く聞いた音楽家で、

そこを通して開けていった映画や文学、哲学の世界もあったし、

自分の知的世界を深めていく前の大きな序奏だった。

コンサートやテレビでしか本人を見ていないけど、

どこかで内在化された存在だった。

大学の映画サークルではYMO再結成時のテクノドンのポスターが貼られてあったし、

知的なアイドルの象徴だった。

これからも彼の音楽と倶に私は居るだろう。

 

 

火曜日

春休み。

雑用。

でも雑用が日々を支えている。

記憶に残らない時が記憶に残る時を支えている。

 

 

水曜日

今日まで春休み。

ひたすらインプット。

インプットをすればするほどインプットが足りなく思う。

つまり人生の短さを思う。

 

 

木曜日

フリースクールの始業。

みんなと久しぶりに会って、やっぱり楽しいなと思う。

こどもから多くのことを学ぶ。

こどもはすごい。

 

 

金曜日

雨。

籠もって勉強。

映画。

構想。

企画。

読書。

 

 

土曜日



日出のkamenosさんへ


友人の高崎恵さんが主催する写真のワークショップから派生した3人のグループ展へ。

それぞれの生の固有性をつぶさずに活かされていたのが伝わって良かった。

以前写真学校で教えていたときに、教えるにつれて先生に作風にみんな似てくることに

疑問を抱いていたようだ。教育論にもつながる。

高崎さんとのしばし歓談したよい休日。

kamenosの空気もまたすばらしかった。

 

 

 

日曜日

午前中は家庭教師。

午後からは選挙へ。

天気がすばらしく歩いて投票所まで。

 

帰りにすじ湯に寄ってみたら、新しい瓦版が掲示してあって、

夜の掃除当番募集の案内が。

おお、いいぞと思っていたら担当のharukoさんが出てきて話し込む。

志望したら、とてもとても喜んでくれた。

いろんな偶然がかさなる。

地域とつながることは昔は面倒くさいと思っていたけど、

いまはウェルビーイングにとって、とても重要なことだと思っている。

豊かさを感じるときは、お金だけではなく、

地域と関わっているときとか、土に触れているときとか、

絵を見ているときとか、墨を擦っているときとか、

いろんな豊かさがあって、自分にはそんなことがたくさんあると自慢したいくらい。