対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】哲学カフェ大分 4.15

 

 

「利他」コトバンクより

 

① 他人に利益を与えること。自分を犠牲にして、他人のために尽くすこと。人々に功徳(くどく)、利益(りやく)を施して救済すること。
※三帖和讚(1248‐60頃)浄土「自利々他円満して 帰命方便巧荘厳、こころもことばもたえたれば、不可思議尊に帰命せよ」 〔発菩提心経論‐上〕


② 特に阿彌陀仏の救いのはたらきをいう。

 

 

 

 

 

 

 

 

4月の哲学カフェ大分を開催しました。

今回参加者のみなさんと考えたテーマは「利他って何だろう?」でした。

 

 

対話を始める前に、みなさんが考える「利他」について聞いてみました。

 

・利他とは自分がからっぽになること

・何のために利他なのか?目的は何か?意識の有無

・ボランティアのようなもの?めぐりめぐって自分にかえってくるもの

・わからない白紙です

・純粋な利他はあるのか? 利己と利他の境界線はあるのか?

・相手のためにならない利己的行為とは

・口に出すと嘘っぽくなるランキング1位

・する側とされる側の両方の喜びがあって成立するもの

・利他の代表的行為は寄附。しないといけないこと

コイントスのように投げてみないと相手が喜ぶかどうかわからない

・利己と利他はコインの裏表のよう

・情けは人の為ならず

・はじめは自己犠牲でもやがて楽しくなるもの

・意識と無意識の関係がある



とっさの行為は純粋な利他と呼べるのではないのか、

人の役に立ちたいという気持ちは、親からの無償の愛を受けたから起きるものでは、

利他は受け身のときに、もっとも純粋である。

人はみずからの死、有限性を意識すると利他的になる。

しにたい人を助けるのは利他か?

また、そもそも利他っていいことなの?という問いもありました。

 

 

対話が終わって、再びみなさんに「利他」について改めて聞きました。

・利他かどうかは、された側が判断すればいい。純粋かどうかはどうでもいい

・もやもやしている。考え続けたい

・自分の境界を狭めるのではなく、地球を自己として捉えた場合に、

利他の在り方もまた変わってくるのではないか

・他者にベクトルがないと自己が確立されない。

・自己、利己だけで生きていくのはきつい

・利己、利他はまざっている。ぐるぐる回っている

・利他はおせっかい?

・おかげさまの精神

尊厳死のことも考えた

 

 

などなど、思索は尽きませんでしたが、タイムオーバーとなりました。

各自でもやもやをひきとって考えて続けてみてください。

 

ご参加ありがとうございました。

 

 

また哲学対話の場でお会いしましょう♪