臼杵市の山あいにあパン屋さんのUEMURA BREADさんで哲学対話をしました。
今回で4回目で、テーマは「縁とは」でした。
最初に自己紹介をしてもらいつつ、各自のテーマに対する問いを挙げてもらいました。
アイスブレイクの質問は、「あなたの人生を変えた縁をひとつ教えてください」。
縁というものを「人」との出会いだけでなく、「テーマ」(たとえば社会教育とか)であったり、出来事や言葉としてとらえている方もいました。
また縁を受動的なものと捉えている人もいれば、手繰り寄せるものとして捉えている人、すべてのものに縁があると考える人と関係があったものだけに縁があると考える人、糸や線のイメージから球体のイメージまで。
・袖触れ合うも多少の縁
・袖触れ合うも他生の縁
・袖触れ合うも多生の縁
このあたりの違いとか。
最後に最近の家の造りは縁側がなく、縁(他者?)に開かれていないという興味深い指摘や、「縁」という言葉そのものが仏教の言葉であり、私達は深いところで仏教の影響を受けているのではという指摘も。
終わって混乱していますという感想も聞かれ、混乱やモヤモヤはよく考えた証左だと思いその宙吊り状態に耐えてくださいと願いました。話すのが苦手という方も十分伝わりましたし、話している途中でよく何を言っているか、わからなくなったというのもポジティブにとらえるのが私の考える哲学対話です。「わかる」ことより「わからなくなる」ことに意義を見出したい。
今回4回目ということもあり、UEMURA BREADさんでの哲学対話はだんだんブランデーのような、まろやかで芳醇な会となっています。これからの時熟がますますたのしみです。
来月は10/26土曜日、テーマは「お金」です。
たぶん2時間では全然足りないかも。お楽しみに♫
パンも絶品ですので、土日にどうぞお越しください。