対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第百五回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.23

 

 

 

箱田光生は元旦那だ。まさかさんと付き合い始めたせいか、それとも平木さんに元旦那の話を聞かれたからかは分からないけれど、離婚から十年以上ほとんど私の頭を過ることすらなかった元旦那の存在が、なぜか今、少しずつ無視できないものになりつつあるということを、私は認めざるを得ないようだった。

 

ナチュラルボーンチキン』金原ひとみ

 

 

 

 

 

第百五回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
 
今回選んだ作品は金原ひとみナチュラルボーンチキン』でした。
 
最初に簡単な自己紹介と全体的な感想を聞きました。
 
この小説は中年版『君たちはどう生きるか』と言われているが、この物語を分断からの恢復の物語として読んだ。みなさんどう思いますかという、参加者の問いかけから始まりました。
 
私は過去はどうであれ、人生80年時代として、過去がこうだから今をこう生きなければならないという呪縛から自由になろうよという物語だったと読みました。
 
他にもルーティーン(日常)をどう捉えるかという問いも。それを尊く感じることもあれば、それを突き破ることで新しい自分と出会うこともある。
 
男女の対人における世界観の違いが衝突を生み出している。ドラゴンボールを例に出しつつ、弱さを見せられる女性のケア的世界か、男性の競争的、切磋琢磨的世界かという指摘も興味深かったです。
 
あと「つきあっている」体とか、「次進んでみようかな」とか、半身的な精神を肯定的にナチュラルボーンチキンと呼んでいるのかなと、今書きながら思ったりしました。(私は昭和の人間なので、傷つくこと込の強い覚悟からしか関係性は作れないのではという考えがあるのですが・・ここのところ別の機会にでも話し合ってみたい。これこそがホモソーシャルな世界観かな?)
 
 

 
むすびのさんが毎回趣向を凝らしてくれている料理。今回はチキンつながりで〈チキンキエフ〉と野菜言葉から小松菜(小さな幸せ)、人参(温かい心)、里芋(家族愛)のスープでした。たいへん美味しかったです。
 
ご参加いただきありがとうございました。
 
次回は3/30。作品は松田青子氏の『持続可能な魂の利用』(中公文庫)を読んでいきます。