イルカの交信がかれらのなき声によってはなされないで、音と音のあいだにある無音の間の長さによってなされるという生物学者の発表は暗示的だ。
武満徹『音、沈黙と測りあえるほどに』

今まで書いてきた内容と相反するかもしれません。
わたしは言葉による哲学対話を愛しつつ、言葉を超えた地平にまで声を届かせようとする詩や文学、哲学をも愛する都合のいい人間です。
だから言葉にならない思いや感情というのものおそ大事にしたいし、沈黙も含めて、そこを内包するような〈大きな〉哲学対話でありたいと志向しています。
わかりあうための対話とは、精確に述べるなら、ここまではわかる、ここまではわからんとたちどまることでもあるでしょう。
感情を含めた、さまざまな現象を言語化するのが得意な人もいますが、そうでない人もいます。得意でない人も参加できる場所でありたいと願っています。
だから、少しずつ、それぞれのペースで〈わかりあうための対話〉を実践していけばいいと思っています。
そのための第一歩として、自分の意見にできるだけ理由、根拠をつけるということをやっていくことと、確認作業を意識してしてみようと思います。
終わり