
第百八回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。
今回の課題図書は穂村弘さんの『短歌ください』でした。
この本を読んでお気に入りの短歌を探しつつ、 事前に自作の短歌を作っていただき、 それをみんなの前で詠むという初めての試みをしました。
読書会に創作性を少し入れていくというのは、 やりたかったことなので、どんな感じにみなさん楽しんでいただけるのかドキドキしていました。

ここで許可を得て、みなさんの作っていただいた短歌を掲載します。
下書きに二件置かれた未送信あること伝え届いた思い思い出のパン屋に立ち寄るトング持つ値札を見つめ別れを告げる戦争の上手なやめ方あるはずと図書館の歴史コーナーに探す匂いたつ藤の花の香忘れていた夏を思い出し記憶にひたるわかってはいるけど胸がざわついて受け入れ難し息子のピアス芯のあるひとの揚げたるよもぎの葉今のわたしじゃ噛みきれないけど繊細なレースのごとく咲く花をスマホおしえる「ブタクサ」と言うなりと読書会少し気になるあの人のすこし勝ち気な澄んだ瞳よ舌使いプリン味わう夏よこい今年の夏は熱中症?てやんでえありがた山のべらぼうめペエジめくる手いともどかしく曇天に湯浴み求めし傷心の掌中のかもめ南へ渡る電車で私の左侵食その錦糸髪しれっと睨む
それぞれの視点、目線、体験、世界の切り取られ方、情感があり、また会場では、その方の声の響き、書かれた文字の書体など、豊かでステキな世界が繰り広げられました。それ自体がとても楽しい体験であることを知りました。ありがとうございました。
すぐ作れた方、時間がかかった方、たくさん使った方、その作った過程を話したり、解説について、短歌とは何かという話もありました。それ自体も楽しい時間でした。

先生が誰もいないというのも対等な会で良かったのかもしれません。

今回のメニューは俵万智さんのサラダ記念日と小倉百人一首を主な発想源として作っていただきました。カレー風味の唐揚げ、大根やルッコラ、のサラダ、ご飯、
かくとだに えやは伊吹の さしも草さしも知らじな 燃ゆる思ひを
のさしも草からもぐさの冷製スープ。どれも美味しかったです。

ご参加ありがとうございました。
短歌編は定期的にしたいと思いました。
私個人、次回作る時はもっといいものができるのではないのかという予感。
来月は6/29。太宰治『走れメロス』(新潮文庫)を読んでいきます。
お楽しみに🎵