対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】べっぷ子育てLabo × てつがくカフェ 10.2

 

別府市中部地区公民館で、別府市教育委員会主催の〈べっぷ子育てLabo〉でてつがくカフェを開催しました。たくさんの子育て中のお母さん、お父さんが平日の午前中に集まってくれました。
 
 
みなさんの「子育てに関する」問い出しから始めました。
 
Q 良い親とは何だろう?
 
Q 子育ては親育てと言われる根拠は?
 
Q「良い子ども」の基準は?
 
Q 子どものためって何だろう?
 
Q 子どもらしくとはどういうもの?
 
Q 娘の居場所はどういういもの?
 
Q 下水道工事 50万どうする?
 
Q 子どもの未来をどう育てるか?
 
Q 子どもの幸せは誰が決めるの?
 
Q 自分と子ども、どちらを優先させたらいいの?
 
Q 問いを考えられた方がいい?
 
Q 子どもとどこまで関わったらいい?
 
Q 親のだらしない姿を見たとき、子どもはどう思うか?
 
Q 親も自覚はいつ生まれるのか?
 
 
この中から何度か投票をして、
テーマを「子どものためって何だろう?」に決定しました。
 
残念ながら選ばれなかった問いも、対話のなかで回収されるように考えていきました。
 
 



子どもへの関わりが過熱しすぎると、子どもも親も苦しい。それぞれの人生がある。親は手を抜いてもいい、完璧でなくてもいいのではとか。子どもを相棒として、対等にいるとか。家庭が安心できる場所であることとか。ご自身の体験を話されて、親の目線から自己理解したり、対話が創造的に紡ぎ出されていく現場を目の当たりにしました。
 
みなさんの子育ての悩みや葛藤を聴きながらも、かといって誰かが誰かにアドバイスしたり説教することもなく、淡々と話が聴かれ、そのなかで自己開示が進んで、笑いもあり涙もあり、とても楽しく濃密で優しい時間が過ごせました。それはみなさんの問いのリアルな「切実さ」、「誠実さ」があってこそだと思い、哲学対話との親和性を強く感じました。
 

 
ご参加ありがとうございました。
 
1回で終わりではなく、対話は継続することで体験が深まっていき、また対話をする居場所としても社会の中に昨日していくので、レギュラー化できるように働きかけていきたいと思います。別府市の全部の公民館を巡回できるといいですね。