対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告とアンケート】某メンタルクリニックでの哲学対話ワークショップの研修

午前中の哲学対話の様子。非現実を企図するためにみなさんパジャマ姿,
家着姿で参加

午後は講義や聴くワークショップなどをして、実際に職員の方にファシリテーションしていただいた



先日大分市の某メンタルクリニックで行った哲学対話、聴くこと問うことの一日研修。終わってからみなさまにアンケートを書いていたきました。ありがとうございました。許可を得てこちらに掲載しシェアしたいと思います。
 
どの方のコメントも励みになり、今後の参考になるものでした。
 
私の個人的な気付きとして、Aさんの元気がないときの方がカウンセリングがうまくいくという発言にハッとしました。精神科医中井久夫氏の「俺が何かしているんだという主語が非常にはっきりしているときというのは、治療は上手いこといってません」の言葉が思い出されました。とても多くのことを含んでいて考え続けています。
 
傍線部は私が引いています。
 
Q1.今回の研修の満足度を教えてください。
とても満足 5人 満足 10人 普通 0人 不満0人 とても不満0人
 
Q2.理由を教えてください。
・いろんな角度からの考えが聞けて楽しかった
・とてもわかりやすく学ぶことができました
・いろんな方の考えや想いが聞けて面白かったです
・午前、午後と学ぶことができ、実際に哲学カフェがどんなものか体験することで感覚をつかめた
・もっと発言できればよかったと思ったため
・個人的には哲学のなりたちみたいなものを、もっと知りたかったなと思います。
・哲学対話に参加した経験がなかったので、どんな雰囲気なのか、どのように会が進んでゆくのかみることができたため
・まずクリニックのスタッフ同士で対話を行う機会が少ないので、皆さんの思っている事や感じた事が聞けて良かったです。笑う場面も多くあり、和やかで楽しかった。普段より、オープンダイアローグ、対話と意識にはありますが、実践する環境や設定、枠組みを持つ事も大切だと感じた。教えて頂いた内容も、自身の中で考えたり深めた感覚も、どちらも良かった
ファシリテーターが気をつけるべきこと、どんな配慮がいるか、注意すること、スキルなど詳しく知ることができました。
・自分の声がどううつっているのか、また、一人一人の声が安全にその場に置かれて少しずつ深まっていく体験ができました。
・家の事情で午前中しか参加できませんでしたが、とても楽しかったです。
・おだやかで、スムーズな時間でした。
・正解、不正解の無い中で、1つのテーマをただ自分の考えだけを話していくことが面白かったです。人の意見も不思議と受け入れていることも面白かったです。
・日々の実践に役立てられそうな内容が沢山あったから。
・いろんな人の考え方や話が聞けたことや、その話から自分の中にも様々な想いが浮かんできたことは心地よかった。
普段同じ職場の職員さんたちと研修という形で輪になって意見交換ができる機会が持てた事
 
Q3.進行のペースはいかがでしたか?
とても速かった 0人 速かった 1人 普通 14人 遅かった 0人 とても遅かった0人
 
Q4.講師の説明はわかりやすかったですか?
とてもわかりやすかった 3人 わかりやすかった 11人 普通 1人 わかりにくかった 0人 とてもわかりにくかった 0人
 
Q5.最も印象に残った内容は何でしたか?
・講師の存在感、在り方、佇まい
・1つのテーマに絞って、時間をかけて話すことがなかなかないので、楽しかったです
・近代哲学と現代哲学の違いのところが印象に残っています。とても大切なことだなと思いました。
・5Fの講義で2人ひと組になって行うもの、実際にとりくんでみることででどんな気持ちになるか等がわかり、相手の気持ちも聴くことで深い学びになった。どれも、とても学びになり有り難かった。
・「判断中止」「判断留保」→相手のあるがままを受け入れるイメージで受け取っています。ただファシリテーションする際にはある程度判断しないといけないだろうなと思いました。
・オープンダイアローグと違い、ファシリテーターが “問い”を用いて、話の内容をふくらます場面があった事。ダイアローグにおいて沈黙はチューニングとも言われているので、、もう少し沈黙の時間が合ってもおもしろかったかと思った。しかし、”問い”を大切にする哲学対話においては、自然に近い光景に見えて、用い方によっては、スタッフの負担なく、内容を深めていきやすいのかとも感じた。
哲学対話とオープンダイアローグやナラティブセラピーとの関係。同じではないけれど、ベースは同じ、大切にしていることも似ていると思いました。
・「普通」ということについて、それぞれみんなが意識しつつ、言葉として口から出さないように気をつけていること、それぞれ「普通」の概念はあって、無意識のうちに判断したりしているということ
・普段仕事で関わっている方たちの、考え方や体験をきけたことでより身近な人に感じて、今後関わりやすくなるなと思いました。
対話のテーマ決めも皆でテーマを出し合って決める点が印象的でした。
・とても有意義な対話の時間でした。
・同僚の知らない一面を知ることができ新鮮だったこと。沈黙も共有しているように感じたこと。
・表情を変えて、話しやすさを知る実習がおもしろかった。
 
 
Q6. 研修に参加する前と比べて、哲学や対話の捉え方に変化がありましたか?
・同じテーマでも実に様々な観点があり、様々な意見がある事をまざまざと実感しました。何もかも様々なのだと思いました。
・哲学と聞くと、学者同士が語り合うイメージで私にはキョリをおいていたものでした。が、今回参加したことで、哲学にあまり焦点あてずに、対話だと身近に感じられ、興味がわきました。
・誰の言葉も否定されず受け止めてもらえること
・実際に取り組むことができて良かった
・〈問い〉が持つ可能性を感じた。質問や聞き出したい話ではない別の角度から患者と話を深められるのではと思った。聞いて良い変わらないことや、聞きにくいことを「哲学対話」「問い」という設定のもとに行うことで、良い意味で「哲学対話のせいで(守られて)」聞き出すことが可能なのではと感じた。
・対話に参加するとき、ファシリテーターとして参加するときと話し手として参加するときの自分の状態や在り方が全然違うことが分かった。場を安心安全なものにすること、深めることが一番ファシリテーターにとって大切な役目なので、体験を重ねて知っていきたいと思いました。
・哲学は決して難しいことではなく、日常の中にあふれていると気付いたこと
・終わりや答えがないことを話すのは好きなのですが、それが哲学対話なのだと知られて、興味が出ました。
・「哲学」ということでお堅く考えていましたが、とても話しやすかった様に思います。
・哲学対話は硬くなく、いろんな人と柔軟に気軽に話しが出来る感じでよかったと思う
・対立するものではなく、相手の発言を聴いて、変化してもよいし、答えが出なくてもよいということ
 
Q7.職場や普段の生活で実践し、役立てそうなところはありましたか?
・何を話しても良い、認められて安心できる雰囲気、居場所をつくっていきたい
哲学カフェで学んだことを全て実践で生かしていけるようになりたい。哲学カフェの中だけでなく、患者さんとの対話、日常生活〜初診の患者さんとの対話にも生かしていけるように取り組めたらと思っています。
・普段から「なぜそう思ったのか?」ということを患者さんと話すことが多いが、尋問のようになっていなかったか、気になっていたので、より対話的に話されるような気がする。
・疑問や質問等を〈問い〉という言葉に変換して考えるだけで互いに深まったり、深め方にも変化があらわれるかもしれないと感じた。
・聴く側がコントロールしてしまう場面は相当あると思った
・当たり前のことだけど、一人一人、みんなちがうということをもう一度改めて認識することが大事だと思いました
・聞き方や返答の仕方。対話の際の声のトーンや質、大きさなども大切である事
・どんな風に聴くのか、どんな風に話すのか、声のトーンや早さなど、自分自身を振り返る良い体験ができました。場に応じて配慮していけたらいいなと思いました。
・声について、幼少期より話すのが早いと言われていたのを思い出したので、改めて気をつけていこうと思いました。
・テーマを決めて話すことや、批判を受けることがないという点で、チームワークが上手くいっていないなという時に、実践してみると、良さそうだなと思いました。
・自ら問いをつくることも物事を理解したり、思考を深めるのに役立つと思った。その問いに関していろんな人の意見を聞くことで人をよく知ることにもなり、自分がどんな風に考え、行動する人間かを知る場にもなったと思う。
・相手の話をそのまま聴き、自分の中で起こった気持ちや考えを伝えて共有することで、コミュニケーションが広がり、お互いを尊重することができるのではないかと感じた。
・「聴く」というものは、難しく意識しながらやっています。その人が、自分の物語をどう語るのかのナラティブを尊重し、理解していくのも大切なのかなと思いました。その人の考えや経験を評価せずに、そう考える理由、その背景に耳を傾けるのはナラティブに似たものかなあと思った。
・何も決めないで、ニュートラルでいることに努力したいです。自分の声のトーンを意識したいです。
 
 
Q8.その他感想や要望、改善してほしいところがありましたら、お書きください。
・最初は集団!というだけで、とても緊張、ドキドキしていましたが、始まると楽しかったです。子どもたちの哲学対話の様子など知りたい、見学してみたいとな思いました。
・患者さんとの対応もそうですが、スタッフ間での支援に対する思いなどをより活発な対話をできるようになればいいなと思います。
1回2回で終わらずに数回行うとどうなるのだろうと想像しています。回数を重ねたり、慣れてきたり、安心の度合いが高まれば、発言ももっと増えるのかなと思いました。患者ではない人と対話する機会に久しぶりに出会えて良かった。
・哲学対話を初めて体験しましたが、とても面白かったです。
・心の病を体験した方を前にした「普通」の重さと精神科スタッフさんの「やりがい」という言葉の微妙さ、ある種の苦しさも感じました。
・日頃から話しを聴くことが多いので、自分の思いを言葉に出すことを今までよりやっていくのが、今の練習かなあと思ってます。
・今回は、このような時間をありがとうございました。哲学対話の時間を通して、同僚とたくさんコミュニケーションが取れた感覚がとても嬉しかったです。また機会があれば体験したいです。