対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

鉄輪の大晦日

鉄輪はよく晴れていた。雲が蒸気に、蒸気が雲に。かつて自死した同級生の魂のいくえをつづった藤原新也の『鉄輪』を思い出した。 年末年始は県外ナンバーが多い。渋ノ湯は入れず、今日は熱の湯にした。横断道路の長い坂を走る、約6km。自分だけかと思いきや…

【開催報告】第三十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

年内最後の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。今回は磯﨑憲一郎氏の『肝心の子供/眼と太陽』をみなさんと読んでいきました。普段みなさんが読まれている小説とは異質の文体や時間の流れ方に戸惑う方が多くいらっしゃいまして、こぼれる感想からは格闘の跡…

【ご案内】第三十二回 別府鉄輪朝読書ノ会

年内最後の読書会は磯﨑憲一郎『肝心の子供/眼と太陽』(河出文庫)を読んでいきたいと思います。参加希望の方はホームページよりお申込みください。 内容紹介 人間ブッダから始まる三世代を描いた衝撃のデビュー作「肝心の子供」と、芥川賞候補作「眼と太…

SWEET REVENGE

明治35年、日露戦争前夜。旧日本陸軍の冬季訓練中に起きた近代登山史上最悪の遭難事故を新田次郎が小説化。気象学や山岳登山にも造詣が深かった著者の精緻すぎる筆致に圧倒されます。大寒波と猛吹雪で胸まで雪が浸かる中、第五聯隊210名全員が遭難。部隊名、…