対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催報告】第四十三回 別府鉄輪朝読書ノ会

十一月の別府鉄輪朝読書ノ会は、谷崎潤一郎『春琴抄』を みなさんと読んでいきました。 今回は13名(女性9名、男性4名)の参加構成となりました。 究極の愛のかたちについて、また変態について、 朝から盛り上がりました。 SとMの支配と服従の関係は、見た通…

哲学ツーリズム@釜ヶ崎 参加者の感想

今回「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」の参加者のみなさんから 感想をいただきました。その一部をあげたいと思います。 Aさん ツーリズム 道中でもお話に出ましたが百聞は一見に如かずとは正にこのことかと思いました。 この有名な諺は百見は一考に如かず、百考は…

【ご案内】「それぞれのシネマ 11.30(映画で考えるシネマ哲学カフェ)」

新企画の「それぞれのシネマ 11.30(映画で考える哲学カフェ)」の案内をします。 以前BunDokuの方でシネマカフェを開催していましたが、よりテーマ性の強い、 哲学カフェよりの〈映画で考える哲学カフェ〉を企画しました。 事前に1本の映画を見ていただき、…

万博公園、太陽の塔

旅の最後に万博公園に立ち寄り、太陽の塔を見た。 釜ヶ崎のおっちゃんたちも、この公園の建設に携わっている。 量感に圧倒された。 その顔は拒絶であり、憤怒であり、燃え立つ生命の爆発だった。 フェリーに乗ってかえった 帰る家があること きれいな朝だっ…

朝のココルーム、北浜の近代建築、天神橋筋六丁目の力餅食堂

まちを出ること もしあなたが単なる旅行者として、 あるいは何かの研修やボランティアでやってきたのなら まちを出ることは簡単です。 近くの複数の最寄り駅があり、 高速バスや飛行機で遠方に帰るのも難しくありません。 でも、もしあなたがこのまちに流れ…

古い未来の新世界はやさしく

哲学ツーリズム終了後、 その日の夜はみんなで新世界に繰り出して、 食い倒れ飲み倒れ。 現実との整合性がうまくはかれず、 酒を飲みたかった。 ふだん外で飲むのがあまり好きではないのだが、 新世界で飲んだのは楽しかった。 ああ楽しいってこういうことな…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その8「こどもの里」

暗黙のルール 長らくこのまちではお互いのことをあまり 詮索しないという暗黙のルールがありました。 このまちで働くにはそれなりの理由のある人も多く、 一般社会から身を隠したい人も多かったのです。 これを「不関与規範」と呼ぶ研究者たちもいます。 コ…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その7「あいりん労働福祉センター」

すっぱだかのまち ぎょうさんのひとが わい わい むん む ん いいもって みちのはしっこから みち のはしっこまで こえだらけになってもうた ある みせやを はしのほうからじゅんばん に みていったら ひとふくろ 五〇えんに いれてうってる おかしやがあっ…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その6「釜ヶ崎支援機構とシェルター」

人間は人間が好きではない。人間は社会をつくりたくない。にもかかわらず人間は現実に社会をつくる。言い換えれば、公共性などだれももちたくないのだが、にもかかわらず公共性をもつ。ぼくには、この逆説は、すべての人文学の根底にあるべき、決定的に重要…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その5「昼食〜ひと花センター」

季節と時刻 このまちは、どの季節、どんな時刻に訪れるかで、見え方も感じ方も異なります。 8月中旬:盆休みで仕事がなく、 帰る場所のない人、 帰ることのできない人のために 盛大な夏祭りが行われます。 そこではこのまちで亡くなった人びとの慰霊祭も重要…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その4「のぞみ作業所」

地名 この地図が表している地域には三つの名前がついています。 西成、あいりん、釜ヶ崎。 最初の「西成」は行政区の名前です。この名前が全国で一番よく知られています。 二つ目の「あいりん」はこの地域に対して使われる公的な名称です。 0.62平方キロメー…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その3「山王こどもセンター」

まちをじぶんの足で歩く。 考えて、想像して、創造的に。 大阪西成区・通称釜ヶ崎。 関西に暮らす人は「釜ヶ崎には行かないように」ということばを 耳にしたことは一度や二度あるでしょう。 暴動や寄場のイメージが強くあるのでしょうか。 そんな情報とは裏…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その2「ココルームをめざす」

今これを旅から帰って書いているのですが、 釜ヶ崎で得た体験と大分に戻った現実とのつながり、整合性がうまくつかめず、 でも安易に決着をつけてしまうのではなく、じっくり振り返り考えることで 矛盾を矛盾としたままとらえて、前に進みたいと思いました。…

【開催報告】哲学ツーリズム@釜ヶ崎 11.2 その1「大阪行きの船に乗る」

「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」と称して有志を募り短い旅をしました。 大阪釜ヶ崎をめぐるなかでそれぞれ驚きや発見があり、 新しい世界観を獲得したり、新たな認識に到達できればと思いました。 大人の社会見学とも修学旅行とも言えます。 何回かに分けてレポ…