2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
十一月の別府鉄輪朝読書ノ会は、谷崎潤一郎『春琴抄』を みなさんと読んでいきました。 今回は13名(女性9名、男性4名)の参加構成となりました。 究極の愛のかたちについて、また変態について、 朝から盛り上がりました。 SとMの支配と服従の関係は、見た通…
今回「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」の参加者のみなさんから 感想をいただきました。その一部をあげたいと思います。 Aさん ツーリズム 道中でもお話に出ましたが百聞は一見に如かずとは正にこのことかと思いました。 この有名な諺は百見は一考に如かず、百考は…
新企画の「それぞれのシネマ 11.30(映画で考える哲学カフェ)」の案内をします。 以前BunDokuの方でシネマカフェを開催していましたが、よりテーマ性の強い、 哲学カフェよりの〈映画で考える哲学カフェ〉を企画しました。 事前に1本の映画を見ていただき、…
旅の最後に万博公園に立ち寄り、太陽の塔を見た。 釜ヶ崎のおっちゃんたちも、この公園の建設に携わっている。 量感に圧倒された。 その顔は拒絶であり、憤怒であり、燃え立つ生命の爆発だった。 フェリーに乗ってかえった 帰る家があること きれいな朝だっ…
まちを出ること もしあなたが単なる旅行者として、 あるいは何かの研修やボランティアでやってきたのなら まちを出ることは簡単です。 近くの複数の最寄り駅があり、 高速バスや飛行機で遠方に帰るのも難しくありません。 でも、もしあなたがこのまちに流れ…
哲学ツーリズム終了後、 その日の夜はみんなで新世界に繰り出して、 食い倒れ飲み倒れ。 現実との整合性がうまくはかれず、 酒を飲みたかった。 ふだん外で飲むのがあまり好きではないのだが、 新世界で飲んだのは楽しかった。 ああ楽しいってこういうことな…
暗黙のルール 長らくこのまちではお互いのことをあまり 詮索しないという暗黙のルールがありました。 このまちで働くにはそれなりの理由のある人も多く、 一般社会から身を隠したい人も多かったのです。 これを「不関与規範」と呼ぶ研究者たちもいます。 コ…
すっぱだかのまち ぎょうさんのひとが わい わい むん む ん いいもって みちのはしっこから みち のはしっこまで こえだらけになってもうた ある みせやを はしのほうからじゅんばん に みていったら ひとふくろ 五〇えんに いれてうってる おかしやがあっ…
人間は人間が好きではない。人間は社会をつくりたくない。にもかかわらず人間は現実に社会をつくる。言い換えれば、公共性などだれももちたくないのだが、にもかかわらず公共性をもつ。ぼくには、この逆説は、すべての人文学の根底にあるべき、決定的に重要…
季節と時刻 このまちは、どの季節、どんな時刻に訪れるかで、見え方も感じ方も異なります。 8月中旬:盆休みで仕事がなく、 帰る場所のない人、 帰ることのできない人のために 盛大な夏祭りが行われます。 そこではこのまちで亡くなった人びとの慰霊祭も重要…
地名 この地図が表している地域には三つの名前がついています。 西成、あいりん、釜ヶ崎。 最初の「西成」は行政区の名前です。この名前が全国で一番よく知られています。 二つ目の「あいりん」はこの地域に対して使われる公的な名称です。 0.62平方キロメー…
まちをじぶんの足で歩く。 考えて、想像して、創造的に。 大阪西成区・通称釜ヶ崎。 関西に暮らす人は「釜ヶ崎には行かないように」ということばを 耳にしたことは一度や二度あるでしょう。 暴動や寄場のイメージが強くあるのでしょうか。 そんな情報とは裏…
今これを旅から帰って書いているのですが、 釜ヶ崎で得た体験と大分に戻った現実とのつながり、整合性がうまくつかめず、 でも安易に決着をつけてしまうのではなく、じっくり振り返り考えることで 矛盾を矛盾としたままとらえて、前に進みたいと思いました。…
「哲学ツーリズム@釜ヶ崎」と称して有志を募り短い旅をしました。 大阪釜ヶ崎をめぐるなかでそれぞれ驚きや発見があり、 新しい世界観を獲得したり、新たな認識に到達できればと思いました。 大人の社会見学とも修学旅行とも言えます。 何回かに分けてレポ…