対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

【開催報告】第九十三回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.25

その年に動物たちはみんな奴隷のように働きました。 『動物農場』ジョージ・オーウェル 2月の別府鉄輪朝読書ノ会はジョージ・オーウェルの『動物農場』を課題図書とし、参加者の皆さんと読んでいきました。 初めは志高く、理想に向かっていたのに、どこで歯…

【開催報告】哲学カフェ大分 2.17

2月の哲学カフェ、哲学対話を開催しました。 今回は「オンとオフ」をテーマに、ソクラティク・ダイアローグのやり方を 参照しながら、全員でテーマに関する普遍的な概念を得るべく、約3時間かけて 結論を導き出しました。頭をフル回転させて、みなさん終わっ…

石鼓文の臨書から

何かを作ることは必ず、新たな、別の現実を生み出すことだと考えます。なぜならそこには、かつて存在しなかったものが生まれるからです。 『架空線』澤直哉(港の人) 今月の風蘭さんの書道教室は篆書の臨書。石に刻まれた文字、石鼓文を臨書する。線の質、…

立春吉日、藍のよろこび

立春の吉日の日に書家の風蘭さんのワークショップと書のライブを楽しむ。よろぷぷさんの演奏とジュン・チャンさんの舞いの中での風蘭さんのライブ書。 第一部のラピスラズリや藍の青い墨を用いたワークショップでは、形にとらわれない書、書以前の形態、筆と…

【開催案内】哲学カフェ大分 2.17

二月は別府市内の中学校で哲学対話をする予定があり、今から楽しみにしています。 2月の哲学カフェ大分、哲学対話のご案内です。 哲学の知識は不要です。聴くだけの参加でも構いませんよ♪◆「哲学カフェ大分 2.17」 ※夜ではなく15時からの開催です今回はソク…

【開催案内】第九十三回 別府鉄輪朝読書ノ会 2.25

「感傷的になってはいけない、同志よ!戦争とはそういうものだ。よい人間なんて、死んだ人間しかいない」 『動物農場』ジョージ・オーウェル(ハヤカワepi文庫) 『動物農場』ジョージ・オーウェル ◆「別府鉄輪朝読書ノ会 2.25」二月は権力の発生とその腐敗…

【開催報告】第九十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 1.28

どんな暗闇の中でも目を閉じるという行為にはそれなりの意味があるのだ。 『ネジまき鳥クロニクル』村上春樹 今年最初の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回とりあげた作品は村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』の第1部から3部でした。 過去この読書会で…

哲学対話のその後で、(参加された方の感想)

レヴィナス著『存在の彼方へ』ヴァンセンヌ中納言さんのアマゾンレビューコミュニケーションの重要性と厳しさとがこの本から伝わってくる。安易に対話という言葉が用いられる今日において、大変意味深いものである。そもそも他者と関わることとは、人間が生…

【開催報告】哲学カフェ大分 1.20

1月の哲学カフェ大分を3時間バージョンで開催しました。 いつもは私が問いやテーマを立てて、それに集うという形をとっていますが、 今回はみなさんから問いを募って、その問いを味わいながら、哲学対話するスタイルに 挑戦してみました。 みなさんが挙げて…

地の果て、世界の果て、言葉の涯

野草社という名前の出版社から出ている山尾三省の『火を焚きなさい』を読む。 いろりを焚く 山尾三省 家の中にいろりがあると いつのまにか いろりが家の中心になる いろりの火が燃えていると いつのまにか 家の中に無私の暖かさが広がり 自然の暖かさが広が…

2024 謹賀新年 書くことと世界の始まり(墨と万年筆とポメラ)

宋坑端渓硯で墨を擦って龍の字をたくさん書いた。墨おりがよく気持ちいい。年末に風蘭さんの書道教室で古典の臨書を始め、対話をし、賀状でもたくさんの墨字を書いた。それまで書くことにいささかの苦痛があったが、いまは楽しい。墨で書けなくても、パイロ…

カサヴェテスは決して空を見上げない

〈知識〉にとって最後の課題は、頂きを極め、その頂きに人々を誘って蒙をひらくことではない。頂きを極め、その頂きから世界を見おろすことでもない。頂きを極め、そのまま寂かに〈非知〉に向って着地することができればというのが、おおよそ、どんな種類の…

【開催案内】哲学カフェ大分 1.20

セメント町かやく舎で珈琲とUEMURA BREADさんのシュトレン ◆「哲学カフェ大分 1.20」 ※夜ではなく14時からの開催です 今回は当日みなさんが考えたい問いを集めて、その中から多数決してひとつ選び、即興的に哲学対話します。終わった後はメタ哲学カフェをし…

【開催案内】第九十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 1.28

妻が寝てしまったあとでも、僕はまだノモンハンの戦場のことを考えていた。そこではすべての兵士たちが眠っていた。満天の星が頭上にあり、無数のこおろぎが鳴いていた。そして川の流れが聞こえた。僕はその川の流れの音を聞きながら眠りについた。 『ねじま…

【開催報告】哲学カフェ大分 12.16

3時間の時間をとって、ソクラティク・ダイアローグの手法を参考にしながら じっくりと哲学対話しました。 今回のテーマは「救われる」。 事前にこのテーマに関する問いとそれにまつわるエピソードを集めて、開始しました。 1 問いとエピソードの紹介 2 エ…

【開催報告】第九十一回 別府鉄輪朝読書ノ会

⑫どこか行ったことのない国に旅行してみる。 『自分を好きになる方法』本谷有希子 第九十一回目の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 急に寒くなって、鶴見岳が真っ白になって、朝方キャンセルの連絡がいくつか入るなかでも、たくさんの方にご参加いただき…

田中悠輝監督の映画「インディペンデント・リビング」の鑑賞と永井玲衣さんの哲学対話

哲学は誰のものでなくさせられてきたのか 私が哲学に出会って感動したのは、その優しさ、つまり哲学は何も馬鹿にしないというところです。 永井玲衣「現代思想 鷲田清一」 別府大学の長尾先生に招かれて、田中悠輝監督の映画「インディペンデント・リビング…

小学校での哲学対話が大分合同新聞の記事になりました。

大分合同新聞 11.24付け 先日の佐伯市の小学校での哲学対話が大分合同新聞の記事として掲載されました。 講演の内容や哲学対話のことを端的にまとめていただいて、ありがとうございました。

【開催報告】哲学カフェ大分 11.25

哲学カフェを開催しました。 今回は「美味しい」をテーマにみなさんと考えていきました。 美味しいイコール体にいいのか? 体に悪いのに美味しく感じるのは何故なのか?とか、 美味しいは空間や条件によって決まるのではないのかとか、 いろんな問いが出され…

【開催報告】佐伯市の小学校で講演と哲学対話をしました!11.17

佐伯市の小学校で哲学に関する講演と哲学対話をしました! 学校内で哲学対話をすることは一つの目標だったので、とても嬉しい依頼でした。 PTAの研修部からの依頼でした。 保護者の方や先生方も集まってくれて50人ほどの集まりでした。 最初に「哲学(てつが…

【開催案内】第九十一回 別府鉄輪朝読書ノ会 12.17

でも、劇場を抜け出したあの日見た景色のお陰で、リンデは新しい自分に出会えた気がした。 『自分を好きになる方法』本谷有希子 十二月の読書会の案内です。 参加希望者はホームページからお申し込み下さい。 kannawanoasa.jimdofree.com ◆「別府鉄輪朝読書…

【開催報告】第九十回 別府鉄輪朝読書ノ会 11.19

私は誰かの美しい人だ。私が誰かを、美しいと思っている限り。 『うつくしい人』西加奈子 十一月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回とりあげた作品は西加奈子さんの『うつくしい人』。 一月にブローティガンの『愛のゆくえ』を扱ったのですが、 今回…

間が消えていくショート文化

日本史を一から学び直していて、歴史を学ぶということもまた、 個々の感性に大きく依存するというあたりまえの事実に驚かされる。 個々の感性のもようの違いにより、歴史は違った相貌を見せる、魅せてくれる。 歴史が分からなければ、今も分からない。 古代…

先生と私

周知のように王羲之の書は、肉筆といってもいずれも複製ばかりで、自ら書いた書はただの一点も残っておらず、また真偽のほども明らかではない。にもかかわらず、王羲之筆と伝えられてきた書群の彼方に浮かぶ、ひとつのかすかな映像、否、映像以前のわずかな…

【開催案内】第九十回 別府鉄輪朝読書ノ会

坂崎にとっての読書は、私たちが思うものと、違うのかもしない。 「本を置きに来るんです。吸収するだけじゃなくて、置いていくことも必要なのかもしれない、と思います。」 『うつくしい人』西加奈子(幻冬舎文庫) 十一月は『うつくしい人』(幻冬舎文庫)…

【開催報告】第八十九回 別府鉄輪朝読書ノ会 10.22

だがこの困難は、外部というよりもむしろわれわれの内部にあるのだ。第五六五信 ここでは少なくとも太陽だけはすばらしい。第五九三信 『ゴッホの手紙』テオドル宛(岩波文庫) 十月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は芸術の秋、というのを意識し…

【開催報告】哲学対話de交流〜未来の公民館をみんなで考えよう!vol.3 10.15

今回は別府市教育委員会からの依頼である「哲学対話de交流〜未来の公民館をみんなで考えよう!」最終回の3回目でした。連日の哲学対話でしたが、こちらも大きな手応えを感じられた会になりました。 5月、8月とあって、今回10月が3回目のラスト。当初の目標と…

【開催報告】哲学カフェ大分 10.14

10月の哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「癒し」をテーマに3時間の短縮バージョンで、 ソクラティク・ダイアローグの手法を参照しつつ哲学対話しました。 時間の節約もあり、事前に参加者のみなさんから今回のテーマに関する 問いとエピソード(具体的…

廃墟の、瓦礫の仏性

コンビニの無印コーナーにあった薄いグレーのペンをなんとなく買う。 このペンでスケジュール帳に予定を書き込むと、 なんというのか出来事性のインパクトが減って、とても心地がいい。 うっすらとその日の予定が見えるだけで、出来事の重さが消え軽くなる。…

【開催案内】哲学カフェ大分 10.14

◆「哲学カフェ大分 10.14」 前回好評だったソクラティク・ダイアローグによる哲学対話を開催します。今回のテーマは「癒し」を考えていきます。いつもより1時間多く時間をとってじっくりと考えたいと思います。みなさんの「癒し」に関するエピソードや問いを…