対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

こども哲学・哲学対話

【開催報告】哲学カフェ大分 9.16

9月の哲学カフェを開催しました。 今回のテーマは「労働とは何か?」でした。 事前に、労働に対する問いを集めました。 端的に「問い」という形にして、差し出すことは難しさもあり、 たとえば質問と問いの違いとか、哲学的に問うとはどういうことなのかとい…

【開催報告】公民館de哲学対話 vol.2

別府市教育委員会からの依頼で、 未来の公民館を考えよう!をテーマに参加者のみなさんと哲学対話しました。 先日チャレンジしたソクラティク・ダイアローグといい、 今回の公民館での哲学対話といい、結果や結論にコミットしていく対話の在り方は、 ファシ…

【開催報告】哲学カフェ大分 8.19

こんにちは。 哲学カフェ大分を開催しました。 今回はソクラティク・ダイアローグの超超短縮版で3時間かけて、 「幸福」についてみなさんと考えました。 流れとして、 1 ルール説明と簡単な自己紹介と問いとエピソードの発表(40分) 2 体験・エピソート…

【開催報告】哲学カフェ大分 7.15

++ 7月の哲学カフェ大分を開催しました。 シネマ5でのトークショーの影響もあり、多くの初参加の方が来てくれました。 ご参加ありがとうございました。 今回のテーマは「助けてと言える社会はどうしたら実現するの?」でした。 始めにみなさんから、このテー…

【開催案内】哲学カフェ大分 7.15

◆「哲学カフェ大分 7.15」 ※対面のみ7月のテーマは「助けてと言える社会はどうしたら実現するの?」です。わたしは人に助けを求められる人の方に真の自立を感じたりするのですが、みなさんどうですか? ○テーマ:助けてと言える社会はどうしたら実現するの?…

【開催報告】「東京ヒゴロ」人生×対話 6.24

自己は物語の形をして存在している。 『ナラティヴと共同性』野口裕二 うかりゆハウスのこの空間は,優しさがかさなっていて居心地がいいとの声をいただいた 松本大洋の最高傑作との声もある「東京ヒゴロ」を題材にした 松本大洋「東京ヒゴロ」を下敷きにしつ…

大分シネマ5トークショー「ぼくたちの哲学教室」

大分シネマ5での映画「ぼくたちの哲学教室」の公開に合わせて、 館長の田井さんとトークショーをしました。 最近夜の部はめっきりお客さんが少なくなったらしく、10人は集まればいいかなと 田井さんとも話していたのですが、当日は50人以上集まってくれて、…

【告知】大分シネマ5にてトークイベントのお知らせ

こんばんは、志水です。以前のメールでもお伝えしましたが、北アイルランドの分断の街ベルファストの学校で「こども哲学」を展開するケヴィン校長を追ったドキュメンタリー映画「ぼくたちの哲学教室」が大分シネマ5で6/17から上映されます。 https://youngpl…

【開催報告】哲学カフェ大分 6.3

6月の哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「推しとか推すって何だろう?」をテーマにみなさんと哲学対話していきました。 哲学対話の問う、考える、話す、聴くの要素の「問う」ことに力点を置いて、 今回の構成を考えました。 問いに始まり、問いに終わる…

公民館での「哲学対話de交流」講座が新聞に掲載されました

日曜日に別府北部地区公民館で開催した「哲学対話de交流」講座が、 大分合同新聞の記事になっています。 わかりやすくまとめられて、開催風景のアングルも素敵です。 取材していただいた佐藤記者に感謝です。

公民館をやる。

長野では公民館での活動が活発らしく、 「公民館をやる」という言葉が使われているらしい。 確かに公民館は図書館と違って本のような媒介があるわけでもなく、 動詞によってでしか捉えられない施設だと思う。 でもその動詞とそのつながりが一番欠けているの…

日曜日の市民講座のレジュメです。

日曜日の公民館での講座は、ざっとこんな感じで進めます! ワクワク楽しみながらできるといいなと思いつつ、、 どんな方が参加するのか分からないので、想定した準備がむずかしい。。 当日のレジュメ

哲学対話DE交流 5.21「高校生×市民」〜未来の公民館をみんなで考えよう〜

別府市教育委員会が主催する【湯のまち学びのカレッジ】の講座を担当することになりました。タイトルは哲学対話DE交流「高校生×市民」〜未来の公民館をみんなで考えよう(全3回)です。身近に高校生がいましたら、薦めていただけると嬉しいです。 哲学対話…

黄色い雨

静寂はたましいの栄養だ そんな言葉が頭をよぎる。たとえば山の夜、雪が音を吸い取ってしんしんとした夜なんかに ある種の静けさと対峙するにはパワーがいる。裸の自分と向き合うのだから。それはたましいにとって、とても大事なことだ。この静寂と真摯に向…

3月のうかりゆイベント情報

こんにちは。3月4月は別れと出会いの季節です。うかりゆハウスでも学校へ通い始める生徒もいます。ただ私たちは「卒業」や「お別れ」「おめでとう」という考え方はしません。学校に行っていても多様な学びの場として、いつでも遊びに来てねと言うスタンスで…

啐啄同時

不安と絶望を少しでも感じることがこの地上に存在できる最良の道だ。 「ゴダールの決別」 啐啄同時 学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること。 鳥の雛ひなが卵から出ようと鳴く声と母鳥が外から殻をつつくのが同時であるという意から。 禅宗で…

【開催報告】哲学カフェ大分 2.25

哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「タイパって何だろう?」について参加者のみなさんと哲学対話しました。 最初にアイスブレイクで 「あなたの一番生産性の高い(集中力の高い)場所と時間は?」という質問を してみました。 (場所)家、自宅、自分の…

張三李四

コミュニケーションの重要性と厳しさとがこの本から伝わってくる。安易に対話という言葉が用いられる今日において、大変意味深いものである。そもそも他者と関わることとは、人間が生きていくうえで避けられないことであり、またごくありふれたことでもある…

こども哲学を開催しました!

ひさしぶりにフリースクールうかりゆハウスでこども哲学を開催しました! テーマは「友だちって何だろう?」 フリースクールでこども哲学を初めて半年ほど経って、 ようやくファシリテーターとしてもこどもたちも、 哲学対話がどのようなものなのか、掴んで…

汗牛充棟

汗牛充棟(コトバンクより) 本が非常に多いことのたとえ。[使用例] その原書の由来と説明とは、いわゆるファウスト文献、一層広く言えばギョオテ文献があって、その汗牛充棟ただならざる中にいくらでもある[森鷗外*訳本ファウストについて|1913][使用例…

鳥を探しに

私がベンヤミンに惹かれる理由のひとつは、そこかもしれません。彼は、最初から断片として構想された形式は、人類の最後の日における美しきものの像を確保している、というのです。 『鳥を探しに』平出隆 2022.12.5-11 月曜日 クロアチア戦、敗北、残念。 で…

セルゲイ・ミロンコビッチ・サビッチ

人間の幸福というものの幻のような、おとぎばなしのような性質が彼には興味深かった。 『幸福』チェーホフ 2022.11.28-12.4 月曜日 みんなでみかん狩りヘ。 農園は丘陵の上にあり、目線の彼方には海が見える。 潮風を浴び、農薬を使っていない、露地栽培。 …

【開催案内】哲学カフェ大分 12.17

◆「哲学カフェ大分 12.17 」 ※対面のみ今回は「出会うことは偶然なのか必然なのか?」をテーマに哲学対話をしたいと思います。出会いには、恋人、配偶者や友人、師もあるでしょう。また人だけではなく、本や一篇の詩、学問、映画や土地との出会いもあるかも…

光りを伝える

いやはや、なんのための議論になったのでしたかな!初めは健康のことだったのに、死ぬ話になっちまうなんて。チェーホフ『ヴェローチカ』 光を伝える!こういう言葉は、会話にも本にもありませんが、それを考え出し、頭の中に見つけ出したのですからね!『聖…

OAB大分朝日放送さんからこどもの哲学の取材・撮影を受けました。

OABさんが当フリースクールのこども哲学を取材・撮影してくれて、先日「じもっと!OITA」で放送されました。端的にこども哲学をまとめていただいて嬉しかったです。YouTubeにもアップされたので、ぜひご覧ください。 ↓ www.youtube.com

人間への全き無関心

長い、露のやどった口ひげを撫でながら、彼はずしりと馬にまたがって、何か忘れものがあるか、言い足りないかといったふうで、目を細めて遠くのほうを見た。いちばん地平線や果てしない曠野のあちこちに聳えている物見や古墳が、いかめしく、ひっそりと見お…

【開催報告】哲学カフェ大分 11.19

2年9ヶ月ぶりに対面での哲学カフェを開催しました。 久しぶりに会えた方、オンライン以外で初めて対面した方など、 「会う」ことの重みをじっくりと感じながら、 「会うって必要?」をテーマにみなさんと哲学していきました。 会うことの大切さを認識しつつ…

哲学プラクティス連絡会のご案内 11.12

11月12日にオンラインで開催される哲学プラクティス連絡会のワークショップに、 ファシリテーターとして参加します。 テーマは「対話のあとのファシリテーターのふりかえり、どうしてますか?」です。 ファシリテーター経験者やそうでない方にも、興味のある…

【開催案内】絵本 de 考えるカフェ 10.11

◆「絵本 de 考えるカフェ 10.11 」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?(内容紹…

モメント

林檎と梨。 それぞれの物の奥行きの違い。 林檎の方がより複雑に感じられる。 いや、深さの質が違うというべきか。 なぜセザンヌが執拗に描き続けたのか。 僕が完成することを求めるとすれば、それはより真実な、より難しい喜びのためだけであるべきです。 …