こども哲学・哲学対話
こんにちは。3月4月は別れと出会いの季節です。うかりゆハウスでも学校へ通い始める生徒もいます。ただ私たちは「卒業」や「お別れ」「おめでとう」という考え方はしません。学校に行っていても多様な学びの場として、いつでも遊びに来てねと言うスタンスで…
不安と絶望を少しでも感じることがこの地上に存在できる最良の道だ。 「ゴダールの決別」 啐啄同時 学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること。 鳥の雛ひなが卵から出ようと鳴く声と母鳥が外から殻をつつくのが同時であるという意から。 禅宗で…
哲学カフェ大分を開催しました。 今回は「タイパって何だろう?」について参加者のみなさんと哲学対話しました。 最初にアイスブレイクで 「あなたの一番生産性の高い(集中力の高い)場所と時間は?」という質問を してみました。 (場所)家、自宅、自分の…
コミュニケーションの重要性と厳しさとがこの本から伝わってくる。安易に対話という言葉が用いられる今日において、大変意味深いものである。そもそも他者と関わることとは、人間が生きていくうえで避けられないことであり、またごくありふれたことでもある…
ひさしぶりにフリースクールうかりゆハウスでこども哲学を開催しました! テーマは「友だちって何だろう?」 フリースクールでこども哲学を初めて半年ほど経って、 ようやくファシリテーターとしてもこどもたちも、 哲学対話がどのようなものなのか、掴んで…
汗牛充棟(コトバンクより) 本が非常に多いことのたとえ。[使用例] その原書の由来と説明とは、いわゆるファウスト文献、一層広く言えばギョオテ文献があって、その汗牛充棟ただならざる中にいくらでもある[森鷗外*訳本ファウストについて|1913][使用例…
私がベンヤミンに惹かれる理由のひとつは、そこかもしれません。彼は、最初から断片として構想された形式は、人類の最後の日における美しきものの像を確保している、というのです。 『鳥を探しに』平出隆 2022.12.5-11 月曜日 クロアチア戦、敗北、残念。 で…
人間の幸福というものの幻のような、おとぎばなしのような性質が彼には興味深かった。 『幸福』チェーホフ 2022.11.28-12.4 月曜日 みんなでみかん狩りヘ。 農園は丘陵の上にあり、目線の彼方には海が見える。 潮風を浴び、農薬を使っていない、露地栽培。 …
◆「哲学カフェ大分 12.17 」 ※対面のみ今回は「出会うことは偶然なのか必然なのか?」をテーマに哲学対話をしたいと思います。出会いには、恋人、配偶者や友人、師もあるでしょう。また人だけではなく、本や一篇の詩、学問、映画や土地との出会いもあるかも…
いやはや、なんのための議論になったのでしたかな!初めは健康のことだったのに、死ぬ話になっちまうなんて。チェーホフ『ヴェローチカ』 光を伝える!こういう言葉は、会話にも本にもありませんが、それを考え出し、頭の中に見つけ出したのですからね!『聖…
OABさんが当フリースクールのこども哲学を取材・撮影してくれて、先日「じもっと!OITA」で放送されました。端的にこども哲学をまとめていただいて嬉しかったです。YouTubeにもアップされたので、ぜひご覧ください。 ↓ www.youtube.com
長い、露のやどった口ひげを撫でながら、彼はずしりと馬にまたがって、何か忘れものがあるか、言い足りないかといったふうで、目を細めて遠くのほうを見た。いちばん地平線や果てしない曠野のあちこちに聳えている物見や古墳が、いかめしく、ひっそりと見お…
2年9ヶ月ぶりに対面での哲学カフェを開催しました。 久しぶりに会えた方、オンライン以外で初めて対面した方など、 「会う」ことの重みをじっくりと感じながら、 「会うって必要?」をテーマにみなさんと哲学していきました。 会うことの大切さを認識しつつ…
11月12日にオンラインで開催される哲学プラクティス連絡会のワークショップに、 ファシリテーターとして参加します。 テーマは「対話のあとのファシリテーターのふりかえり、どうしてますか?」です。 ファシリテーター経験者やそうでない方にも、興味のある…
◆「絵本 de 考えるカフェ 10.11 」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?(内容紹…
林檎と梨。 それぞれの物の奥行きの違い。 林檎の方がより複雑に感じられる。 いや、深さの質が違うというべきか。 なぜセザンヌが執拗に描き続けたのか。 僕が完成することを求めるとすれば、それはより真実な、より難しい喜びのためだけであるべきです。 …
人間は他人を救うとおなじ次元で、じぶんを救うというようにはできていません。 吉本隆明 2022.9.5-11 月曜日 言葉そのものが救済となるような地平へ。 宗教は救済の地平にはないことに気付け。 宗教がわかりやすすぎる。 株式会社のような宗教。 不可解さに…
◆「絵本 de 考えるカフェ」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう! 最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を考え語り合いませんか?今回も谷川俊太郎の文章を読み…
こんにちは。別府フリースクールうかりゆハウスの志水です。先日は大分合同新聞の4月からの取材が記事となって実り、教育委員会や支援学校などの訪問を受けて、いろんなところにうかりゆハウスの活動を知ってもらうようになりました。特に基本理念である哲学…
◆「絵本 de 考えるカフェ」一緒に絵本を読んで、考えることを楽しもう!※対面のみ最後に絵本を読んだのはいつですか?忘れられない絵本はありますか?絵本の作品世界を味わって、そのテーマに込められた世界観を子どもも大人も考え語り合いませんか?今回も…
〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定 うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えていきます。常識にとらわれず、みんなで協力し合いながら考えて、語って、聴いて、驚いて、哲学者になろう♪ うまく話せなくても、フォロー…
マイケル・リン 「無題」 制作年:2009年 観覧料:無料 別府現代芸術フェスティバル2009「混浴温泉世界」に出品された。※本企画とは関係ありません ◆(新企画)「アート de 対話型鑑賞 」※対面のみ 絵画を鑑賞しながら、対話をしていく対話型鑑賞を実験的に…
別府フリースクールうかりゆハウスで「こども哲学」を開催しました。 今回は中学生のふたりと「やさしさ」について考えて、語って、聴き合いました。 最初にこのこども哲学の趣旨、 ・テーマ設定に「やさしくあれ」のようなメッセージはないこと ・正解はな…
〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定 うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えていきます。常識にとらわれず、みんなで協力し合いながら考えて、語って、聴いて、驚いて、哲学者になろう♪ うまく話せなくても、フォロー…
夏の鉄輪に咲く百日紅、紅と白 ◆「オンライン・ソーシャルカフェ 8.13」※オンラインのみ 某氏が以前SNSで「寿司職人が何年も修行するのは無駄だ」という発言をして炎上しました。本人の真意はともかく、たしかにYouTubeを見れば寿司の作り方は分かるし、修行…
課題提起教育において、人間は、世界のなかに、世界とともにあり、そしてそこで自分自身を発見する方法を、批判的に知覚する能力を発展させる。 課題提起型教育方法のプログラム内容は、すぐれて対話的であり、生徒の世界観によって構成・組織される。そこに…
宇部高専でこども哲学のアーダコーダの理事でもある小川泰治さんにお招きいただいて10代の生徒たちを対象に哲学対話をしてきました。 1日目は岩内章太郎さんの現象学の本質観取を使った哲学対話を体験し、2日目は自分の担当となりました。 自分の自己紹介を…
八月の別府フリースクールうかりゆハウスでのイベントをカレンダーにまとめました。 ぜひ周りのお友達も誘って、遊びに来てください。 〈8月のこども哲学の時間〉※小学校高学年〜中学生限定 うかりゆオリジナルのプログラムで進めてテーマを楽しく考えてい…
7月の「絵本 de 考えるカフェ」を開催しました。 1冊の絵本を題材に、その作品をじっくりと味わい考える会です。 今回は福音館書店から出ている谷川俊太郎詩、岡本よしろう絵の「生きる」を 題材としました。 難しい詩という感想も多かったのですが、みんな…
谷川俊太郎「生きる」書影 7月の「絵本de考えるカフェ」を開催します。 ◆「絵本 de 考えるカフェ 7.20 」 一冊の絵本を読み聞かせしつつ、そのテーマについて子どもと大人も混じって考えていきます。今回は谷川俊太郎の泣きたくなるほど美しい代表的名作「生…