2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧
藤さんはいいよな、おれと同じだけ残業したって家に帰ればああいう食べ物が頼まなくても出てきて、朝飯も昼の弁当も用意されていて、食べることを考えなくたって生きていける。 『おいしいごはんがおいしく食べられますように』高瀬隼子(講談社) ◆「別府鉄…
紫丁香花の大きな樹 自由が出現したのは…彼らが「挑戦者」となり、自らイニシアティヴをとり、そのことによってそれと知ることも気づくこともなしに、自由が姿を現わすことのできる公共的空間を彼らの間に創造し始めたからである。 ハンナ・アーレント『過去…
彼等は山の中にいる心を抱いて、都会に住んでいた。 『門』夏目漱石 四月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 満員御礼の、キャンセル待ちの回でした。 今回で7周年を迎えまして、ここまで続けられてうれしいです。 今でも毎回新しく初参加して、リピート…
静寂はたましいの栄養だ そんな言葉が頭をよぎる。たとえば山の夜、雪が音を吸い取ってしんしんとした夜なんかに ある種の静けさと対峙するにはパワーがいる。裸の自分と向き合うのだから。それはたましいにとって、とても大事なことだ。この静寂と真摯に向…
「利他」コトバンクより ① 他人に利益を与えること。自分を犠牲にして、他人のために尽くすこと。人々に功徳(くどく)、利益(りやく)を施して救済すること。※三帖和讚(1248‐60頃)浄土「自利々他円満して 帰命方便巧荘厳、こころもことばもたえたれば、不可…
あの美しい野草の名前を知りたい その草たちに囲まれ 休みたいと思っていた ここでもいいし この地球のどこか別の場所でもいい。 充分だというものはない そんな休息はない。 無邪気な小鳥たち 砂漠 朝顔が 選ばなければならない 慣れ親しんだものから離れな…
四月の哲学対話の案内です。 参加希望者は参加フォームにてお申し込みください。 ◆「哲学カフェ大分 4.15」 ※対面のみ4月は「利他」をテーマに哲学対話をしたいと思います。利他は利己の反対です。コロナ禍のなかで注目された考え方でもあります。寄附をする…
作家は、しだいに自分自身の言葉の機能を洗練してゆくことによって、あるいは、作家そのものの機能を純粋化してゆくことによって、小説を書くということを、自分が、世界にこういうふうに自分自身の内部に光をあてているんだと提示し、それによって読者とい…