対話と人と読書|別府フリースクールうかりゆハウス

別府市鉄輪でフリースクールを運営しています。また「こども哲学の時間」など

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

【開催案内】第六十二回 別府鉄輪朝読書ノ会 7.25

「あなただったら何をしましたか?」 『朗読者』ベルンハルト・シュリンク 七月の別府鉄輪朝読書ノ会のご案内です。 七月は現代ドイツ文学で世界的ベストセラーにもなったベルンハルト・シュリンク『朗読者』(新潮文庫)を読んでいきます。 読むのは難しく…

One More Light

基本的に受け身を取れるのは、受け身を取れるように投げているからですよね。 光岡英稔 一週間 月曜日 夏至の日。晴れた夏至の日というのはあまり記憶にない。せっかくならと太陽を浴びたくて、無意味にあてもなく近場をドライブする。窓から入ってくる風が…

【開催報告】別府鉄輪朝読書ノ会 6.27『菜食主義者』ハン・ガン

お姉さん、…… 世の中の木がすべて兄弟みたい。 『菜食主義者』ハン・ガン(クオン) 六月の別府鉄輪朝読書ノ会を開催しました。 今回は初の韓国文学『菜食主義者』ハン・ガンをとりあげ、 みなさんと感想を交わしていきました。 登場人物への共感の度合いが…

【開催案内】オンライン・シネマ哲学カフェ 7.3

映画「万引き家族」 こんにちは。 シネマ哲学カフェを開催します。一本の映画を事前に見ていただき、その感想を話し合い、映画のテーマを深堀していくオンラインの対話の場です。今回選んだ作品はカンヌ映画際で最高賞を受賞し話題になった是枝裕和監督2018…

裸女のいる隊列

伝わらなくても、自分の中で生まれ発せられたことばは、とおとい。 伝わらないことばほど、あなたの中でしか生まれないことばで、なおさら、とおとい。 伝わることばがすぐれているというわけでは、ない。 それは便利だが、伝わらないことばには、そのことば…

【開催報告】オン哲!6.19(オンライン哲学カフェ)

鉄輪の石垣の間に生える野花がうつくしい オン哲!(オンライン哲学カフェ)を開催しました。 今回のテーマは「声」。 形としてはっきりととらえることができないテーマだったので、 みなさんと少しづつ考えを断章のように寄せ集め合いながら、 行きつ戻りつ…

【開催案内】オン哲!6.19(オンライン哲学カフェ)

オンラインでの哲学対話の案内です。 今回は「声」についてみなさんと問い考えてみたいです。 ◆「オン哲!6.19(オンライン哲学カフェ) 」 今回のテーマは「声」です。コロナの影響でオンラインが増えて他者の声を耳元で聞く機会が増えたり、動画サイトなど…

【開催報告】悩める教師のためのオンライン対話 6.12

学校の中に目的がないことを認める場所を作ることは、とても大切なことではないかと思っている。 『哲学対話と教育』「そういえば、結局のところ、対話するってどんなことだろう?」中川雅道(大阪大学出版会) 悩める教師のためのオンライン対話を開催しま…

【開催報告】第五回 本読みに与ふる時間 6.13

本読みに与ふる時間を開催しました。 梅雨の朝のひととき、短い時間ですが読書する時間を共有しました。 ご参加ありがとうございました。 今回みなさんの読まれた本です。 『哲学カウンセリング 理論と実践』ピーター・B.ラービ(法政大学出版局) 『彼女た…

腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)

花があちこちに咲いて草が生い茂っている季節は、猫にとって世界はどんな匂いの集合体になっているのだろうか。 『明け方の猫』保坂和志 一週間 月曜日 哲学カウンセリング、哲学相談について調べる。 積ん読のままになっているピーター・B .ラービ『哲学カ…

【開催案内】本読みに与ふる時間 6.13

こんにちは。主催者のシミズです。五回目の「本読みに与ふる時間」を開催します。 「本読みに与ふる時間」とは各自が日曜日の朝に好きな本を読む、その時間をオンラインで共有するというだけの企画です。参考までに前回の開催報告をリンクします。 kannawado…

夜の靴を探して

堕落した情報があるのではなく、情報それ自体が堕落なのだ。 ジル・ドゥルーズ『シネマ2 時間イメージ』法政大学出版局 一週間は一週間。 月曜日 五月が終わる。みなで訪れた国東の日が遠い昔のようだ。あのころに比べ、すでに日は鋭さを持ちはじめている。…

【開催案内】悩める教師のためのオンライン対話 6.12

六月の「悩める教師のためのオンライン対話」の案内です。 興味のある方はホームページよりお申し込みください。 *** 「悩める教師のための〜」とありますが、教師ではないけれど、一緒に考えたい方の参加もOKです。広く学校や教育について考えましょう。(…

【開催案内】第六十一回 別府鉄輪朝読書ノ会 6.27

青黒い闇のため、裏山は普段より深く感じられた。明け方から山の水を汲みに登る勤勉な年寄りもまだ寝ている時間だった。頭を垂れたまま、彼女は歩き続けた。汗なのか涙なのかわからないものでごっちゃになった顔を手の甲で黙々と拭いた。自分をのみ込む穴の…